旭化成のマイクローザ®が獲得したゴールド評価
旭化成株式会社が提供するろ過・分離向けの中空糸膜「マイクローザ®」が、EcoVadis社によるサステナビリティ調査で「ゴールド」評価を受けました。この評価は2025年6月に発表されたもので、全評価対象の上位5%に入る成果です。
マイクローザ®の用途
マイクローザ®は、主に二つの分野で活用されています。一つは水処理プロセス、もう一つは工業プロセスです。水処理プロセスでは、浄水処理や下水・工業排水の再利用に貢献しています。これにより、限られた水資源の有効活用を実現し、清潔な水の確保に寄与しています。
一方、工業プロセス分野では、バイオ医薬品や製薬用の水、食品、そして化学工業などでの液体のろ過・分離に使用されています。旭化成は、これらの幅広い分野での膜技術を通じて、生産性の向上と環境負荷の軽減を図っています。
EcoVadis社の評価基準
EcoVadis社は、企業のサステナビリティへの取り組みを「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4つの分野において評価しています。今回の評価では、マイクローザ®が製造されている富士工場とその関連のサプライチェーンやバリューチェーン活動が重要な要素として取り上げられました。特に「環境」分野においては、高い評価を得ており、これがゴールド評価に結びついた要因となっています。
EcoVadisの評価は、国際的な持続可能性の基準に基づいており、評価対象の企業は世界185カ国に及び、250業種から150,000社以上にのぼります。つまり、この評価は企業のサステナビリティの取り組みを客観的に示す指標とされ、世界中で認知されています。
小林 聡部長のコメント
膜・水処理事業部の小林 聡部長は、「この度のゴールド評価を元に、膜・セパレーション技術を通じて社会を支えるという使命のもと、さらなる技術革新とグローバルな連携を進めて参ります。今後も安全で清潔な水資源の保全や、産業分野における分離・濃縮プロセスの生産性向上に寄与し、持続可能な社会の実現に向けた価値創造を推進する所存です」と述べました。
旭化成グループの持続可能な取り組み
旭化成グループは全社を挙げてサステナビリティ推進を強化しています。今回の評価結果を基に、さらに取り組みを進め、持続可能な社会の実現に向けた貢献を続けていく方針です。
膜・水処理事業部の役割
膜・水処理事業部は、中空糸膜「マイクローザ®」を使った分離ソリューションを提供しており、医薬品やバイオ技術、食品、さらには環境・水処理の分野と幅広い領域にわたります。特に下水や工業排水の再利用、浄水処理などに取り組み、限りある水資源の改善を目指しているのです。
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