ADFデザインアワード2025が発表
NPO青山デザインフォーラム(ADF)が主催する「ADFデザインアワード2025」の受賞者がついに発表されました。この賞は、世界中の建築家を対象とした国際的なアワードであり、今回の審査では、さらに高い品質のデザインや建築が評価されました。
受賞者一覧
最優秀賞には、以下の5名の建築家が輝きました:
- - ボリス・ベジャン (BAX studio)
- - マラ・パルティーダ (Mendoza Partida studio)
- - ヘクトル・メンドーサ (Mendoza Partida studio)
- - マリア・メストレス (Mestres Wåge architects)
- - マグヌス・ヴォーゲ (Mestres Wåge architects)
優秀賞には、次の2名が選ばれました:
- - ソフィア・フォルス (Fors Arkitekter)
- - フェルナンド・メニス
受賞者の皆様に心からお祝い申し上げます。
アワードの概要
このアワードは、建築やデザイン業界の著名な専門家を審査員に迎え、賞金総額は50,000米ドルという、世界的にも注目される規模を誇ります。受賞者には、2025年4月からのミラノサローネ期間中にミラノで開催される授賞式への出席や、ミラノ建築家協会との共催による展示機会が提供されます。この貴重な機会により、受賞作品は国際的に広く認知されることになるでしょう。
各受賞作品の紹介
最優秀賞作品
1.
作品名: クンストシロ (Kunstsilo)
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建築家: ボリス・ベジャン、マラ・パルティーダ、ヘクトル・メンドーサ、マリア・メストレス、マグヌス・ヴォーゲ
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カテゴリー: 文化的建造物
クンストシロのプロジェクトは、サイロの特質を最大限に活かし、美しいバランスを保ちつつ、内側に控えめでありながら記念碑的な存在感を持つ空間を作り出しています。特に、コントロールされたトップライトによってサイロが開かれ、独特の雰囲気のある未来的なミュージアムとして注目されています。
優秀賞作品
2.
作品名: マートゥリスクールと幼稚園 (Maatulli School and Kindergarten)
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建築家: ソフィア・フォルス
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カテゴリー: 教育とスポーツ
学びの空間を提供するこのプロジェクトは、子供たちにとって楽しくも安心感を持てる環境を生み出すことを目指しています。自然光の取り入れ方やオープンなレイアウトが、教育の現場に新たな発見をもたらします。
3.
作品名: ラス・チュンベラスのホーリー・レディーマー教会&コミュニティセンター
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建築家: フェルナンド・メニス
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カテゴリー: 文化的建造物
この教会とコミュニティセンターは、15年の歳月をかけて地域の文化を反映し、都市の再生を助ける役割を果たしています。特に、火山の景観を意識した重厚なデザインが目を引き、社会の変遷とともに折り合った建築の在り方を示しています。
審査基準
受賞者選考にあたっては、以下の基準が設けられました:
- - 美しさ: 芸術的価値を持った形状、素材選定
- - イノベーション: 革新的な設計や新素材の活用
- - 有益性: ユーザーや環境への配慮
- - 地域性・文化性・時代性: 地域との融合や文化的背景の反映
賞金と特典
最優秀賞には30,000米ドル、優秀賞にはそれぞれ5,000米ドルが贈呈されます。また、受賞作品は、ADFが運営するヴァーチャルミュージアムやアートギャラリーで展示されるチャンスが与えられます。
建築界の未来を切り開く才能あふれる受賞者たちの今後の活動に、大いに期待が寄せられます。今後もこのアワードを通じて新たな建築の潮流が生まれることを願っています。