三陽商会、気候変動分野で高評価を得る
株式会社三陽商会(東京都新宿区)は2024年度CDP質問書において、気候変動分野で「B」スコアを取得したことが発表されました。
CDPとは、国際的な環境非営利団体であり、企業や自治体の環境に関する情報を集め、評価しています。世界中の24,800社以上が情報開示に参加しており、このスコアは企業の環境リスクや影響への対応を示すものとして重要視されています。三陽商会は、2022年度からCDPへの情報開示を行っており、今回の「B」スコアは8段階評価のうち上位から3番目に位置することを意味します。
CDPの評価プロセス
CDPは、企業の環境問題への取り組みを調査・分析し、その結果を公開しています。特に気候変動への透明性を高める活動が進められており、2024年度は前年より7%増となる企業が情報開示を行っています。日本では、プライム市場の上場企業の約7割が参加し、企業の環境パフォーマンスの重要性が一層高まっています。
三陽商会の取り組み
三陽商会は、2023年から「持続可能な地球環境への貢献」を企業のマテリアリティの一つとして掲げています。具体的な目標としては、2030年度までに温室効果ガス排出量を大幅に削減する計画を立てており、Scope1・Scope2を2019年度比で50%、Scope3を30%削減することを目指しています。また、2050年度までにはScope1・Scope2のGHG排出量をネットゼロに達成することを計画しています。
具体的には、エネルギー使用の削減に向けた施策を推進しています。2024年12月には、東京四ツ谷の本社を再生可能エネルギー100%の電力に切り替え、2030年までにCO2排出ゼロを達成することを目指しています。
環境への配慮
三陽商会は、環境に配慮した素材を使用した製品づくりや在庫の削減を通じて、廃棄物の削減にも取り組んでいます。また、店頭や物流におけるプラスチックの使用を削減し、リサイクル活動を推進しています。2024年からは「SANYO RE: PROJECT」という名称で3R活動を展開し、新たな衣料回収や認定リユース品の販売を行う予定です。
持続可能な社会の実現に向けて
三陽商会はこれらの取り組みを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。全社を挙げてサステナブルな社会に貢献することを目指し、今後も様々な施策を実施していくことで、環境への影響を最小限に抑えていきます。
企業としての理念を大切に、ファッションを通じて美しく豊かな生活文化を創造することを目指す三陽商会。これからの展開にますます期待が寄せられています。
会社概要
【本社所在地】東京都新宿区四谷本塩町6-14
【設立】1943年5月11日
【代表者】代表取締役社長 大江伸治
【事業内容】紳士服・婦人服及び装飾品の製造販売
公式WEBサイト:
三陽商会公式サイト
今後も三陽商会の取り組みにご注目ください。