韓国ミュージカル『MURDERER』が東京に登場!
2026年3月、東京の本多劇場で韓国発のミュージカル『MURDERER』が上演されることが決定しました。この作品は、演出を手がける松崎史也氏が翻訳ミュージカルに初めて挑戦するもので、多くのファンに期待されています。
作品の背景と内容
『MURDERER』は、ドイツの劇作家ゲオルク・カイザーの『メデューズ号の筏』を基にし、設定を戦争中の収容所に変えています。物語は、6人の子供たちが収容所に閉じ込められた状況から始まり、わずかな食料と水の中で生き抜く彼らの7日間を描写しています。これまで韓国で初演され、多くの反響を呼んできたこの作品は、深いテーマ性とともに観客を引き込む力を持っています。
爆撃音が鳴り止むと、子供たちのところに現れた大人は、「必ず助けにくる」と言い残し、まったく助けにならない状態の中へ去っていきます。彼らは、極限の状況で何を感じ、どう生きようとするのか。その葛藤が物語を通して強く描かれます。大人たちの責任、戦争の悲劇、奪われた尊厳と「生きる」ということの意味を問いかけられる作品です。
注目キャストと演出家のコメント
出演には、橋本祥平、小西成弥、新里宏太、工藤広夢といった若手の才能が揃い、それぞれの役どころを表現します。特に、アレン役の橋本祥平は「生きることの意味や人間の残酷さを深く見つめる役どころ」と語り、愛と希望に満ちた演技を目指すことを明かしています。また、アン役の山本咲希や黒川桃花もそれぞれに子供の純粋な残酷さと向き合う挑戦を決意しており、観客に強いメッセージを伝えたいと意気込む姿が印象的です。
演出の松崎史也は、「演劇は特に『死』を描くのに最適で、目の前にいる生と死のサイクルを感じ取ることができる」と語り、若者たちとともにこのテーマに挑んでいく姿勢を見せています。彼はこの作品を通じて、世界中の人々と繋がる大切さを実感しており、観客にもその思いを感じてもらえるような舞台を目指しているそうです。
公演詳細
ミュージカル『MURDERER』は、2026年3月7日から3月15日まで、東京の本多劇場で上演されます。チケットは一般11,000円、学生7,700円(税込み、全席指定)で、オフィシャル先行が12月12日から、一般販売は1月24日から開始されます。
この舞台を通じて、戦争の悲惨さや人間の尊厳と向き合う6人の子供たちを見つめ、彼らが生き抜くための希望を見つける姿を観ることができるでしょう。ぜひご期待ください。
【出演者】アレン(橋本祥平)、アン(山本咲希・黒川桃花)、トミー(工藤広夢)、エリック(新里宏太)、ピーター(小西成弥)、コギツネ(原周石・田仲ゆら)など。大人役には今拓哉が務めます。公演の詳細は、メールお問い合わせ先へどうぞ。