学生インターンが見た空調衛生工事業界の新たな魅力と課題

はじめに

最近、空調衛生工事業界の認知度向上とイメージアップを目指した「学生インターンによる業界研究プロジェクト」が行われました。このプロジェクトは、株式会社フォーバルと一般社団法人東京空調衛生工業会（通称「東空衛」）の連携により、業界の現状を学生目線で調査するものでした。参加した学生たちは、さまざまな企業のホームページを分析し、その結果をレポートにまとめました。

プロジェクトの背景

日本では少子高齢化が進んでおり、その影響で建設業界では就業者数が減っています。2035年には約129万人の技能労働者不足が予測され、業界の活性化が急務とされています。フォーバルは、この現状を受けて教育機関と協力しながら、若者の視点で業界の魅力を再発見する取り組みを始めました。

インターン生との調査

インターン生たちは、総計20名が1週間ごとに参加し、空調衛生工事業界の業界調査や会員企業のホームページを分析しました。学生たちは、自らの目線から業界の魅力や問題点を掘り下げる作業を通じて、社会貢献の観点からもこの業界の重要性を認識していきました。

調査内容

調査は主に5つの項目で構成されており、企業理解度や独自性・優位性、社会的責任に関する取り組み、人材戦略、ホームページの使いやすさについて評価しました。学生たちは、企業の基本情報や社会貢献活動の明示がどの程度できているかを確認し、業界全体の傾向を可視化しました。

調査結果

調査結果では、企業理解度が最も高く、評価の基準を満たす企業が多いことが確認されました。しかし、情報が散発している場合には「理解しにくい」との意見も寄せられ、視認性や情報の整理が課題であることも明らかになりました。また、学生たちが最初に抱いていた業界への偏見（「労働環境が悪そう」など）も、実際の企業の取り組みを知ることで変化したとの声が上がっています。