展覧会「Deconstrutive Decoration」について
六本木の飲食併設ギャラリー「アートかビーフンか白厨」にて、2025年6月3日から28日までの期間、半田颯哉がキュレーションを手掛けるグループ展「Deconstrutive Decoration」が開催されます。この展覧会では、さまざまな視点から装飾性を掘り下げ、特に権力や規範に対抗する力に焦点を当てています。
出展アーティスト
今回の展覧会には、遠藤文香、門倉太久斗(22世紀ジェダイ)、戸田沙也加、半田颯哉、みょうじなまえ、山本れいらの6人が参加し、それぞれが独自の視点と技法で装飾というテーマを探求します。たとえば、山本れいらの作品ではアニメ文化を通じてのエンパワメントの可能性が示されています。みょうじなまえは消費主義の影響下にある花を描き出し、遠藤文香は客体化された花を写真で捉え返します。こうしたアプローチは、装飾が持つ美だけでなく、そこに宿る複雑な意味を浮き彫りにします。
展覧会の特長
本展の特徴は、ArtStickerを通じて出展作品が販売されることです。すべての作品は先着制で、2025年6月3日17:00から販売が開始されます。また、初日の6月3日19:00から21:00にはオープニングレセプションが無料で開催されるため、多くの方が気軽に参加できます。
装飾の力の考察
半田颯哉は展覧会のステートメントで、装飾に対する自身の見解を述べています。彼は、かつてモダニズムに傾倒し、「機能性が美しさの本質である」と信じていた自分を振り返り、現在では装飾が持つ力やその重要性を再認識しています。装飾はしばしば「無駄」と見なされますが、その「無機能性」が逆に自由や遊びを生み出す鍵であると説きます。
特に、装飾が権力や規範に対抗する手段として機能することを強調し、社会的文脈においても装飾が持つ深い意味を探る必要性を訴えています。この観点から、本展は単なるアートを超え、視覚的な美とその背後にある社会的意義を再考させる機会となるでしょう。
アクセス情報
「アートかビーフンか白厨」は、東京都港区六本木に位置し、日比谷線「六本木駅」から徒歩4分、大江戸線「六本木駅」から徒歩7分とアクセスも良好です。営業時間は17:00〜23:00で、月曜日が休館日となります。観覧料は無料で、気軽に訪れることができます。
最後に
半田颯哉によるキュレーションの下、アートかビーフンか白厨で開催される「Deconstrutive Decoration」は、アートと装飾の関係を再評価する貴重な場です。ぜひ、この展覧会を通じて新たな視点や発見を楽しんでください。