地域のリアルが学生を動かす
埼玉県春日部市に位置する共栄大学の学生たちが、地元企業と連携しながら地域課題の解決に向けた新たな取り組みを始めました。特に「街盛プロジェクト」と呼ばれるこの活動は、地元の経営者との対話を通じて学生たちが地域の現状を把握し、自らのアイデアをビジネスに繋げることを目的としています。
地域の課題とは?
春日部市は、都心へのアクセスが便利で自然環境も豊かです。しかし、多くの地方都市同様に、地域経済の活性化や次世代の育成といった課題にも直面しています。学生たちがこのような現実に対する理解を深め、自らのビジネスアイデアを考えることで、地域活性化の一翼を担おうとしています。
特別講義で得たインスピレーション
共栄大学国際経営学部の伊藤准教授が4月に実施した特別講義は、大きな反響を呼びました。この講義を受け、同学部の林雅子教授は「学生が地域課題に主体的に向き合う機会を作りたい」との想いを抱き、その結果、新たな授業が実現しました。この授業では学生たちが地域経済やビジネスの現場を知り、実践的な経験を積むことが期待されています。
地元経営者との直接対話
その一環として、2025年6月19日(木)には、学生たちが株式会社おづつみ園を訪問し、代表の尾堤宏氏と対話の場を持ちました。学生たちは、長年地域でビジネスを続けている経営者の生の声に耳を傾け、経営者がどのように地域を見つめ、どのような想いで事業を行っているのかを学びました。
特に尾堤氏が「ライバルは自分自身」と語った言葉は、参加した学生たちに強いインパクトを与え、自己成長の重要性を再認識させるものでした。
学生たちの反応
参加した学生からは以下のような感想が寄せられました。
- - 「新しいビジネスを考える上で重要なのは、人や想いだということに気づいた」
- - 「自分が住む街で、経営者がこれほど深い想いを持っていることに驚き、自分も地元で働きたいと思った」
- - 「この経験は今後のゼミ活動や就職活動に大いに役立つ」と、多くの学生が刺激を受け、今後の活動に対する意欲を新たにしました。
ビジネスアイデアの創出
さらに、2025年6月26日(木)には、オンライン授業を通じて、事業計画の立案や課題解決の方法論について学びました。株式会社Doooxの浅香豪室長のガイダンスにより、学生たちは自身のアイデアを具体的なビジネスプランへと落とし込む技法を習得しました。
今後の展望
林教授のゼミの学生たちは、得た知見や経験を元に春日部市の課題解決に向けたビジネスアイデアを具現化しようと奮闘中です。地域課題に対して机上の学びをどう生かすかについての活発な議論が続いています。
このような主体的な探究活動は学生の成長を促し、地域の未来を担う人材としての第一歩となることが期待されています。
まとめ
共栄大学と地元企業、一般社団法人共力KASUKABEの協力により、学生たちの新たな挑戦が始まりました。この取り組みがどう地域を活性化し、学生たちのキャリア形成に貢献するか、今後の展開が楽しみです。