日立ソリューションズが「Innovation of the Year」を受賞
2024年2月6日、株式会社日立ソリューションズ(東京都品川区)が、スイスに本社を置くScandit社の「Innovation of the Year」を受賞しました。この受賞は、「Empower Japan 2025 - The Smart Data Capture Summit」で発表されたもので、APAC地域における革新的なユースケースが評価されました。
データキャプチャ技術の進化
Scandit社は、QRコードやバーコードを瞬時に高精度で読み取るデータキャプチャ技術を提供しており、その技術は多くの業界で導入されています。特に、小売、物流、製造、医療の分野において、業務プロセスの改善に寄与してきました。日立ソリューションズは、2020年に同社と国内初のライセンス契約を結び、新たなバーコード活用ソリューションを開始。これにより、検品作業や物流の効率化を図っています。
温度管理への挑戦
日立ソリューションズは、温度変化に対応するQRコードラベルを開発しました。このラベルは、温度によって色が変化する特殊なインクが使用されています。そして、Scandit社のMatrixScan技術を活用したモバイルアプリケーションにより、複数のQRコードを同時に読み取り、その結果をAR表示することが可能になりました。
この温度管理サービス「MiWAKERU®」は、株式会社日立ハイテクネクサスと鹿児島県と共同で実施した実証試験に活用され、鮮度保持において数多くの成果が得られています。具体的には、保冷剤使用量の30%削減や輸送コストの10%削減が実現され、さらにCO2排出量も11%削減される結果が報告されました。
持続可能な未来に向けて
Scandit社からの評価においては、この取り組みが斬新かつ技術の利用範囲を広げるものであるとされました。今後、日立ソリューションズは「バーコード活用ソリューション powered by SCANDIT」を通じて、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の支援を引き続き行い、持続可能な社会を実現するためのサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を推進していく方針です。
最新の技術と持続可能性を融合させたこの取り組みは、今後のビジネス環境に大きな影響を与えることでしょう。企業の社会的責任が求められる中、日立ソリューションズの革新がどのように私たちの生活に寄与していくのか、今後もその動向から目が離せません。
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まとめ
日立ソリューションズが進める温度管理の取り組みが、まさに今、未来の物流と飲食業界を変える鍵になるかもしれません。QRコードと先進技術によるこの導入が、全国の関心を引き、業界のさらなる発展を促進することを期待しています。