物流の効率化と生産性向上に向けた行動計画
2025年8月5日、東京都港区に本社を置く株式会社レンタルのニッケンは、自社が策定した「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」を発表しました。この計画は、第一種荷主や物流事業者、第二種荷主との連携を促進し、物流業務の効率化と生産性を向上させることを目的としています。
1. 物流業務効率化のための取組み
この行動計画では、第一種荷主と第二種荷主が共通して取り組むべき項目として、以下のような施策が挙げられています。
荷待ち時間の把握
まず、レンタルのニッケンは、自社の拠点において荷待ち時間や荷役作業にかかる時間を記録し、データに基づいて問題点を把握することに力を入れます。これにより、具体的な改善策を立てやすくなります。
荷待ち時間の2時間以内ルール
また、物流業者に対しては長時間の荷待ちを強いることなく、荷待ちや荷役作業時間を2時間以内に留めるルールを設け、さらなる短縮も図ります。
物流管理統括者の選定
さらに、各主体の荷役作業を統括するための管理者を選任し、全体の動きをスムーズに進めるための責任体制を整えます。
パレットの活用法
荷役時間を削減するために、パレットやカゴ台車などの活用を推進し、荷物の取り扱いの効率化にも取り組みます。必要な場合、他社のパレットを使用した際には、適切にその所有者に返却することも再確認されました。
2. 運送契約の適正化と安全確保
本計画では、運送契約に関する合意事項の書面化、荷役作業にかかる対価の明確化、運送契約の相手方選定など、運送契約の適正化を進めることも重要視されています。これにより、運転者を含む全ての関係者の作業環境を改善し、安全を確保するための努力がなされます。
異常気象時に無理な依頼を避けることや、納品・引取場所の状況を随時把握して共有することなど、安全に留意した運送体制を維持することが目的です。
3. 持続可能な物流体制の構築
今回の自主行動計画は、持続可能な物流体制を目指す取り組みの一環です。第一種荷主、第二種荷主、物流事業者のそれぞれが協力し合うことで、効率的な物流が実現し、業界全体の生産性向上へとつながることでしょう。
今後もレンタルのニッケンは、業界において先導的な役割を果たしながら、物流体制の課題解決と効率化に寄与していく所存です。持続可能な未来に向けた彼らの挑戦に、大いに期待が寄せられます。