エフピコとトキハインダストリーのリサイクルの取り組み
エフピコとトキハインダストリーが共同で『ストアtoストア』という水平リサイクルの新しい仕組みを強化しています。これは、店舗で回収した使用済み食品トレーやペットボトルを、再び新たな食品トレーや透明容器として生まれ変わらせるシステムです。この取り組みは、単にリサイクルを行うだけではなく、地域コミュニティにおけるエコ活動を推進し、お店がその地域のエコリーダーとなることを目指しています。
取り組みの概要
エフピコとトキハインダストリーは、地域の皆さまから使用済みの食品トレーやペットボトルを回収するための回収ボックスを使用しています。これらの資源はエフピコでリサイクルされ、エコトレーなどの環境配慮型の製品へと生まれ変わります。そして、再びトキハインダストリーの店舗で使用される仕組みが整っています。この『ストアtoストア』のリサイクルは、地域の店舗が起点となり、資源を循環させる新しい形の取り組みです。
CO2削減の取り組み
トキハインダストリーは、2025年2月期において、回収資源から再生されたエコ製品を売り場で利用することにより、年間91.6トンのCO2排出量を削減しています。2026年2月期にはさらなる拡大を目指し、「エコトレー」対象商品の増加を図ると共に、店舗での回収量を増やすために、エコ製品を啓発するポスターの設置を計画しています。このような取り組みにより、2026年にはCO2の排出削減目標を93トンに設定しています。
水平リサイクルの重要性
水平リサイクルとは、リサイクル前後で用途を変えずに資源を循環させる方法です。この仕組みを通じて、エフピコのような企業が持続可能なリサイクルシステムを提供することが可能になります。エコトレーやエコAPETといったリサイクル製品の開発は、今後のリサイクルビジネスにおいて重要な役割を果たすでしょう。これにより、QCO2排出量の削減だけでなく、環境負荷の低い容器の開発が進むことが期待されています。
両社の企業情報
株式会社エフピコは、東京都新宿区に本社を置き、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで使用される簡易食品容器を製造販売している国内最大のメーカーです。1962年に設立され、環境に配慮したリサイクルシステムを推進しながら、持続可能な社会の実現を目指しています。
株式会社トキハインダストリーは、大分県で地域密着型のスーパーマーケットを運営しており、健康で安心な生活を提供することを使命としています。1970年に設立され、地域の新鮮な食品を通じて、豊かな暮らしを提案しています。
おわりに
エフピコとトキハインダストリーの『ストアtoストア』は、地域と企業が一体になって環境への責任を果たす新しいリサイクルの形です。この取り組みがもたらす持続可能な未来に期待が高まります。