坂井市がJ-クレジット制度導入へ、環境への取り組みを強化

福井県坂井市は、地域の環境価値創造に向け、福井テレビジョン放送株式会社及び株式会社バイウィルとJ-クレジットに関する連携協定を結ぶことになりました。この締結式は、令和7年2月6日（木）に坂井市役所の3階災害対策本部室で行われます。

J-クレジット制度とは？

J-クレジットは、温室効果ガスの削減や吸収に関する取組を支える制度で、企業や地域が二酸化炭素等の排出を実質ゼロにするための支援を行います。坂井市はこの制度を活用することで、環境に対する意識を高め、持続可能な社会の実現を目指しています。

連携協定の目的と内容

この連携協定の主な目的は、環境に関する情報共有や事業推進を通じて、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現に寄与することです。具体的な協定の内容には、環境価値に関する情報やサービスの提供、新たなビジネスモデルの創出が含まれています。

協定の具体的役割

1. 福井テレビジョン放送株式会社
- 役割: 市の取り組みのPRやクレジット購買者への周知

2. 株式会社バイウィル
- 役割: クレジットの創出・仲介、コンサルティング

職員向け研修も実施

締結式終了後には、株式会社バイウィルの代表取締役社長である下村氏による職員向けの研修会が開催されます。研修では、J-クレジットの制度の仕組みや具体的な活用方法について学び、市の職員が環境政策の理解を深める一助となるでしょう。これは、坂井市が今後の環境対応の強化を図るうえで重要なステップです。

ゼロカーボンシティの宣言

坂井市は、地球温暖化に対処するための行動を強化するため、ゼロカーボンシティとしての宣言を行っています。この宣言に基づき、2050年までに温室効果ガスの総排出量を実質ゼロにすることを目指しています。

この動きは、2021年2月26日の坂井市環境審議会の答申を受け、次の5つの行動方針を設定しました。これには、良好な生活環境の創出、豊かな自然資源の保全、循環型社会の形成、そして地球温暖化対策の推進が含まれています。