クラウドリーガルとNXワンビシアーカイブズが手を組む
昨今、企業のM&A活動がますます活発化しています。その背景には、事業承継の問題や経営効率化への関心が強まっています。これを受け、ALSP(代替法務サービスプロバイダー)の国内パイオニアとして知られるa23s株式会社が提供する「クラウドリーガル」と、NXグループの一員である株式会社NXワンビシアーカイブズが提携し、法務デューデリジェンスの分野での連携を開始しました。この連携により、企業にとって重要な審査プロセスの効率化が期待されています。
訴訟リスクの低減とM&Aの活性化
近年、M&Aにおける法務デューデリジェンス(法務DD)が欠かせないものとなっております。しかし、従来の紙文書に依存した情報管理や人的資源の不足が、企業にとっての頭痛の種となっています。特に、契約書や関連文書の整理、提示、電子化作業には膨大な工数がかかるため、多くの企業が同じ課題に直面しています。
今回の提携は、そうした課題を解決するために、クラウドリーガルの高度なAI技術とNXワンビシアーカイブズの豊富なデータソリューションサービスを組み合わせるものです。これにより、法務デューデリジェンスのスピードと精度が大幅に向上し、企業側は迅速かつ高品質な審査が可能になります。
具体的なサービス内容
1. クラウドリーガルの役割
クラウドリーガルは、法律業務に特化したAIを駆使し、迅速に法務デューデリジェンスを行います。弁護士や専門士業によるレビュー・チェックが行われ、従来の手動による業務が凌駕されます。また、法律や労務に基づく新法の改正にも素早く対応し、最終的な品質を担保します。これにより、契約書レビューにかかる時間が大幅に短縮されます。
2. NXワンビシアーカイブズの役割
NXワンビシアーカイブズは、「WAN-Scan」をはじめとする書類電子化サービスを提供。スキャンする前の段階から書類の整理やデータ化の全工程を請け負い、専門の施設で機密性を保持しつつ迅速なデータ化を実現します。これにより、企業は手間を省きながらペーパーレス化を進めることができます。
さらに、AI-OCR技術やBPOを利用したデータ化サービスにより、大量の紙文書の電子化もスムーズに行えます。これにより、法務デューデリジェンス業務における迅速な対応が可能になり、企業全体の競争力が高まります。
事業シナジーの期待
今回の提携により、クラウドリーガルとNXワンビシアーカイブズは、企業の法務デューデリジェンスプロセスを一新します。今後は、知的財産や労務、税務デューデリジェンスといった他の領域への展開も視野に入れています。こうした連携は、企業の成長戦略に貢献し、日本社会全体で見ても人材不足の課題解決や事業活性化につながることでしょう。
このように、生成AIと法務の最新テクノロジーが融合することで、企業の法務業務は新たな次元へと到達しつつあります。今後の進展が非常に楽しみです。