岡山大学の国際学修プログラム、台湾での学びを深める
国立大学法人岡山大学は、2025年11月4日から14日までの11日間、台湾・台北市で海外学修プログラム「OU-TACT」を開催しました。このプログラムには、博士前期課程の学生10人が参加し、多様性や国際性を体感しながら、実践的な学びを得ることを目的としました。
このプログラムは、岡山大学大学院環境生命自然科学研究科と国立台湾師範大学が共同で企画したもので、文化体験や語学研修を通じて、台湾の大学・研究施設・企業・国家機関を訪問しました。参加学生たちは、先端技術や研究の現場を体験しながら、現地の学生や研究者とも積極的に交流し、実用的な英語を磨きました。
五感を活かした学びと体験
今年度のプログラムでは、特に五感を使った体験型の学びが組み込まれています。国立台湾師範大学の「生命科学博物館」や国立台湾大学の「地質標本館」、さらには半導体製造を牽引するTSMC社の「台積創新館」を訪れ、貴重な資料に直接触れたり、嗅いだりすることで、研究の歴史や成果を学びました。これにより、参加学生はアクティブな学習を実現しました。
また、国立台湾師範大学のAI研究室で行われたワークショップでは、プログラミングを通じて自動車を自作し、実際に動かしてみる貴重な体験も行いました。植物学の研究室では、大学内で搾乳された新鮮な牛乳が振る舞われ、「Feが植物に与える影響」についての講義も開かれました。参加学生たちは、顕微鏡を使った実験に熱心に取り組み、活発に質問を交わしていました。
文化を学び、交流を深める
プログラムの一部では、中国語や英語の講座が提供され、実用的なスキルを習得する機会もありました。さらに、伝統的な大道芸であるディアボロの体験や「故宮博物館」の見学、そして「客家料理」の試食など、文化に触れるアクティビティも充実していました。
加えて、現地の大学生や教員、研究者との交流の場も数多く設けられ、国際的な視野を広げる重要な機会となりました。留学生と共に講義を受けたり、「年上」としての立場から中学生をサポートし、共同でプレゼンテーションを行うなど、多様なシチュエーションを通じてコミュニケーションスキルが向上していったことが印象的です。
プログラムの多様な成果
参加学生からは、「普段は触れない分野の研究ができて視野が広がった」という意見や、「研究室以外にも友人ができて、人間関係が広がった」という声が多く寄せられました。このような交流を通じて、学生たちは国際的な人脈や友好関係を築くことができ、今後の学びに向けて大きな刺激を受けたと感じています。
この「OU-TACT」プログラムは、岡山大学のプロジェクト・マネージメント実習科目「海外学修(長期)」の一環としても利用可能で、より多くの学生が国際的に活躍する第一歩を踏み出せるよう、今後も取り組んでいく方針です。地域の中核を担う研究大学として、岡山大学のさらなる成長と活動に期待が寄せられています。
これからも学生たちの国際交流が充実し、様々なバックグラウンドを持つ人々と学び合うことで、共に成長していく環境が整っていくことを願っています。