三島由紀夫朗読公演
2025-03-27 12:47:12

三島由紀夫生誕100年記念朗読公演『邯鄲』と『葵上』の魅力

三島由紀夫生誕100年記念朗読公演



2025年5月、東京の有楽町朝日ホールで、三島由紀夫の生誕100年を祝う朗読公演が行われます。この公演では、三島が手がけた「近代能楽集」から『邯鄲』と『葵上』が上演され、演出は大河内直子が担当します。三島の作品を通じて日本の文化遺産の魅力を再発見する機会となること間違いなしです。

公演概要


「近代能楽集」は、三島由紀夫が能の形式を借りて近代劇に翻案した作品です。これらの作品は、世界中で上演されている名作でもあり、その中でも特に『邯鄲』と『葵上』は、深いテーマと美しい表現力で観客を魅了することでしょう。

  • - 公演日程: 2025年5月13日(火)18時、5月14日(水)13時・17時
  • - 会場: 有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン11F)
  • - 入場料: 一般8,800円、学生5,500円
  • - チケット発売日: 2025年4月19日(土)

作品解説


『邯鄲』


『邯鄲』は1950年に発表され、物語は次郎という青年が登場します。彼は、昔の乳母である菊が持っていた不思議な枕を求めて10年ぶりに菊を訪ねます。その枕で眠ることで、次郎は夢の世界に迷い込み、さまざまな人々と不思議な対話を重ねることに。次郎が夢から目覚めたとき、彼は自身の人生が虚しいと感じてしまいます。そんな彼の成長や心理描写が観る者に深い感銘を与えることでしょう。

『葵上』


一方、『葵上』は1954年に発表され、深夜の病室を舞台に繰り広げられる不思議な物語です。若林光という美しい夫が病室にやってきますが、彼の妻葵は奇病に苦しんでいます。そこに現れるのは、光と過去に恋仲だった中年女性、六条康子です。彼女は生霊となって葵を苦しめていたのです。この複雑な人間関係の中で、光は過去の思い出と向き合いつつ、葵のために康子を拒絶する決断を迫られます。作品には愛や嫉妬、人生の無常さが見事に描かれており、観客を引き込むことでしょう。

出演者


今回の公演には、豪華なキャストが揃っています。『邯鄲』では朝海ひかる、多和田任益、田野聖子、今拓哉、青山達三、尾上菜摘、合田くるみ、千葉紅花、溝口悟光といった実力派の俳優たちが出演します。また、『葵上』では朝海ひかる、中尾暢樹、田野聖子が登場し、作品の世界観を一層引き立てることでしょう。

演出家の視点


演出を手掛ける大河内直子氏は、蜷川幸雄氏の演出助手として長年の経験を積んできました。彼女は、蜷川氏の作品にも多く携わり、その豊かなキャリアを活かして、現代劇としての読み解きを展開します。彼女の視点から、三島作品の新たな魅力が伝わることでしょう。

終わりに


三島由紀夫の作品は、時代を超えて多くの人々の心に響き続けています。『邯鄲』や『葵上』を通じて、日本語の持つ美しさや万華鏡のような人間ドラマを体験できるこの朗読公演は、必見です。三島の作品を再評価し、思索の旅に出かけてみませんか。ぜひ、自らの目でその魅力をご確認ください。


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