ロッテ中央研究所ツアーで理系に触れる
株式会社ロッテは、2025年8月27日、水曜日に埼玉県さいたま市に位置する中央研究所で「ロッテ中央研究所ツアー」を開催しました。このイベントは、中高生の女子学生を対象にした「Girls Meet STEM」という取り組みの一環として行われ、理系分野-特に科学、技術、工学、数学(STEM)の職業への興味を促進することを目的としています。
Events概要
このツアーには、申し込みをした中高生女子たちが合計で45名参加。午前と午後の2回に分けて行われながら、参加者にはロッテ独自の味の開発現場を体験してもらいました。具体的には、チョコレートの香り分析やアイスクリームの開発過程を見学し、自分たちが口にする商品がどのように作られているかを学びました。イベントの締めくくりには、参加者とロッテの女性社員との座談会が行われ、様々な質問を通じて職場での経験やキャリアに関する知見がシェアされました。参加者からは「理系を選ぶ決心がついた」「仕事のイメージが変わった」「お菓子作りの裏側を知れて楽しかった」といった感想が寄せられました。
体験内容
おいしさの科学:基礎研究
ロッテ中央研究所では、食品のおいしさを科学的に分析するために「香り」に特に注目したプログラムが提供されました。参加者は、食品の香りがどのように感じられるかを実際の試食を通じて学ぶ機会を得ました。ガーナミルクチョコレートを試食し、実際に体験する香りと、香りの分析結果を対比しながらその違いを理解しました。
開発における取り組み
開発研究部門では、消費者が手に取りたくなるアイスクリームをどのように作っているかについて説明しました。アイスクリームの製造プロセスを見学し、凍結前後の違いを体感することで、各品目の特性や味わいについての理解を深めました。
官能評価の重要性
参加者は、おいしさを数値化する官能評価についても学びました。特にアイス「クーリッシュ」の異なる品質を比較することで、シーズンごとの工夫についての理解が広がりました。微細氷を用いる技術が、どのように味わいに影響を及ぼすかを直接体験しました。
座談会での交流
座談会では、ロッテの女性社員から多くの質問がありました。職業選択の悩みや具体的な勉強方法についての質問が飛び交い、参加者たちは興奮して会話に参加しました。時間を忘れるほどに楽しいひと時が過ごされたことが印象的でした。
DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の推進
ロッテは多様な価値観を受け入れる企業文化の重要性を認識し、DEIを推進しています。今年1月には女性のエンパワーメント原則であるWEPsに署名し、社内でのジェンダー平等を強化しています。今回の「Girls Meet STEM」イベントも、こうした取り組みの一環です。前向きな社会の実現に向け、「おいしい」をテーマにした研究開発への女性の積極的な参加を期待しています。
ロッテは今後も、このようなイベントを通して中高生に理系の魅力を伝え続け、彼女たちが自分の可能性を広げられる場を提供していく予定です。参加者の皆さんが今回の体験を通じて、一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。