物流の未来を見据えた新たな一歩
伊藤ハム米久ホールディングス(以下、伊藤ハム米久)とフューチャーアーキテクトは、これからの物流の効率化を目指して共同で「物流変革プロジェクト」をスタートさせました。このプロジェクトは、物流データの可視化と分析を通じて、輸配送の効率化を実現することを目的としています。
背景と目的
伊藤ハム米久は、2026年10月に農林水産大臣へ提出する中長期計画に基づき、物流効率化法を活用して中長期的な物流戦略を策定しました。具体的には、積載効率の向上や、荷待ち時間、荷役等にかかる時間の短縮を目指しています。この計画を実現するためには、実績データを基にした的確な施策が必要です。
プロジェクトの第一歩として、輸配送可視化基盤を2026年9月に築く予定で、2027年秋には本格稼働を目指しています。これにより、物流における2030年問題として懸念される輸送力不足などの社会的課題に対応しながら、安定した食品供給ができる持続可能な物流体制を構築することを目指しています。
伊藤ハム米久の事業展開
伊藤ハム米久は、安全かつおいしい商品を提供することに力を注いでおり、国内外で加工食品事業や食肉事業を展開しています。その強みは、新鮮な食肉の調達から加工、販売までを一貫して行う体制と、全国に広がる製造・販売のネットワークです。
フューチャーアーキテクトの専門性
フューチャーアーキテクトは、戦略立案から実装に至るまで幅広く支援するコンサルティングファームです。特に物流領域においては、業務知識を有する専門チームが中心となり、CLO(物流統括管理者)支援サービスを通じて、企業の物流改革やデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。
継続的な分析と改善
伊藤ハム米久は、2025年からフューチャーアーキテクトと共に、物流の中長期戦略を共同で検討しており、輸配送の最適化に向けた可視化指標の設定を行ってきました。積載率や物流コスト構造など、複数の観点から現行の物流ネットワークを見直し、課題を整理しています。この結果は、物流効率化法に基づく計画に反映されています。
今後、新たな輸配送可視化基盤の構築により、積載率や輸送ルート、物流コストを一元的に把握できます。この資を活用し、KPI管理を向上させて施策の効果をトラッキングします。具体的には、荷待ち時間や荷役時間の短縮、輸送ルートの見直しを推進します。
企業連携の重要性
この基盤の導入後は、物流事業者やメーカー、卸売業、小売業など様々な業界との連携を進める予定です。特に、類似した配送ルートや温度帯を持つ企業との共同輸配送や、余分なスペースや帰り便を利用した荷物の確保など、企業間の協力によるさらなる物流効率化を模索しています。
今後の展望
伊藤ハム米久は、「チルド物流研究会」の一員として、他社との協業による物流改革に取り組んできました。加えて、協業に興味を持つ物流事業者や荷主企業との対話を深め、実現可能な施策を段階的に具体化していきます。
伊藤ハム米久とフューチャーアーキテクトは、物流可視化基盤の構築とその定着に向けてさらなる連携を強化し、データに基づく継続的な改善を通じて日本の食品物流の持続可能性向上に貢献する考えです。