シニアの健康を支える新習慣「聴く・動く・測る」プログラムの展開
2025年9月17日、株式会社オトバンク、株式会社EPNextS、および日本テクトシステムズが協力し、シニア世代に特化した新しい健康習慣を提案するためのイベントが開催されました。この取り組みは、「聴く・動く・測る」の3つの要素を組み合わせたもので、シニアの健康寿命の延伸や認知機能低下の予防を目指しています。
発表の背景
このプログラムは、オーディオブックを聴きながら運動することで、脳の血流が活性化し、認知症予防に寄与する可能性があるという研究結果を根拠にしています。具体的には、シニアが心地よく活動できるように配慮した運動器具と、AIを活用した認知機能チェックツールを組み合わせることで、より効果的な健康管理が可能となります。
取り組みの内容
1. 聴く(オーディオブック)
300万人以上の会員を持つオトバンクが提供する「audiobook.jp」は、シニアが興味を持つ多様なジャンルのオーディオブックを取り揃えています。
2. 動く(運動器具)
EPNextSが責任を持ち、データに基づいた運動プログラムを提供します。運動中は専門家の指導のもとで運動器具を用いることが推奨されています。
3. 測る(認知機能チェック)
日本テクトシステムズが開発した認知機能チェックツール「ONSEI」には、AIによる声の分析機能があり、手軽に自分の認知機能を測定することができます。
イベントの様子
当日のオンライン講演では、関西福祉科学大学の重森教授が、その研究成果を基にした「ながら運動」についての実践的なアドバイスを提供しました。また、協賛企業のステディジャパン株式会社が運動機器のデモンストレーションを行い、参加者は実際にオーディオブックを聴きながら運動を体験することができました。この際、重森教授は「やや強めの運動強度が推奨される」と述べ、参加者に向けた実践方法の指導も行われました。
参加者の反応
発表会にはシニアの健康や暮らしに関与する多様な企業から、多くの関心が寄せられました。参加者からのアンケートでは、84%が「この取り組みがシニアの健康寿命延伸に役立つ」と回答。特に「3社連携による総合的な習慣提案」が高評価を得ました。参加者の自由記述からは、科学的根拠に基づく取り組みに対する期待が見て取れ、今後の展開に対する関心が高まっています。
今後の展望
現在、この取り組みは試験導入の段階にあり、高齢者住宅や地域コミュニティでの実施が計画されています。シニアが楽しく続けられる仕組みを検証しながら、持続可能な健康習慣の形成を目指して進めていきます。 主催の3社は、協賛企業やパートナーと密に連携し、豊富なデータと知見を活かして、シニアの生活に自然に取り入れられるサービス開発を行っていきます。
EPNextSおよび日本テクトシステムズの紹介
EPNextSはヘルスケア領域に特化した企業で、医薬品開発および関連サービスを横断的に提供しています。日本テクトシステムズは、高齢者の安心な生活を支えるためのDXソリューションや医療機器を提供し、認知症予防やケアに向けた取り組みを行っています。これらを通じて、シニアがより充実した生活を送れるようにサポートしていく協力が期待されています。