ヤマトHDとアルフレッサが設立した「MY MEDICA」
近年、働き方の多様化が進む中で、自動車運送業界における従業員の健康問題が深刻化しています。これは特に、長時間労働や高齢化に起因し、今後の業績にも影響を及ぼす可能性があります。そこで、ヤマトホールディングス株式会社とアルフレッサ株式会社は、新たな取り組みとして「株式会社MY MEDICA」を設立し、2025年2月7日よりサービスを開始することが発表されました。
1. 背景と目的
自動車運送業界では、従業員の過半数が50歳以上であり、健康リスクが高いと言われています。また、生活習慣病の多くは初期症状が自覚されずに進行してしまうため、未治療や治療の中断といった状況が常態化しています。これらの健康リスクを軽減するため、ヤマトHDとアルフレッサは、特に健康診断未受診の状況や健康起因事故に対処すべく、オンライン医療サービスを開発することにしました。
2. 「MY MEDICA」のサービス概要
「MY MEDICA」は、自動車運送事業者向けの健康管理及び重症化予防に特化したサービスです。このサービスでは、従業員が自分のライフスタイルに合わせて、オンラインで医療を受ける環境を整えることを目的としています。
具体的なサービスの流れは以下の通りです:
1.
登録: 企業の従業員が「MY MEDICA」に登録。
2.
健康診断とフォローアップ: 定期的な健康診断を行い、未受診者にはオンラインでの受診を促します。これまでのトライアルでは、再検査受診率が98%に達しています。
3.
治療の継続: 複数の医療機関と連携し、治療を開始した人の治療継続率は80%に上っています。
3. 会社概要
「MY MEDICA」は、健康管理とその効果的な実施を重視した新たな試みです。これにより、労働者の健康意識を高め、持続可能な労働環境の構築を目指します。
4. 代表者のコメント
ヤマトHDの代表取締役社長長尾裕氏は、「自動車運送業においては、従業員の健康管理が重要な経営課題であり、健康起因による事故を防ぐ必要があります」と述べています。また、アルフレッサの福神雄介社長は、「忙しい中でも健康管理を行うためのツールとして、MY MEDICAが役立つことを願っています」と語りました。
おわりに
「MY MEDICA」の誕生は、健康管理の新たなスタンダードを提案します。今後、運送業界のみならず、さまざまな業界においても健康経営が重視される流れが期待されます。企業の成長には、従業員の健康が不可欠です。彼らが健康であることが、組織全体の生産性を向上させる鍵となります。
お問い合わせ先
・法人の方:
MY MEDICAコーポレートサイト
・報道関係の方: ヤマトホールディングス、アルフレッサそれぞれのコーポレートコミュニケーション部へお問合せをお願いいたします。