川崎市での新たな健康支援実証実験
神奈川県川崎市が新たな健康管理の試みをスタートさせます。2026年2月から、高齢者のフレイルリスクを評価するための世界初の指標「rRAFU(アールラフ)」を用いた実証実験が行われることになりました。これは、株式会社明治と富士通株式会社が共同で開発したもので、対象となるのは60歳以上の市民約240名です。
フレイルとは何か?
フレイルとは、老化に伴い心身の活力が低下し、介護が必要な状態に至る前のその前段階の虜弱な状態を指します。日本では高齢化が進行する中、フレイルや低栄養が社会的な問題となっています。自覚されにくいこれらのリスクを早期に把握し、早めの対策を講じることが求められています。これまでの施策は、身体機能の低下が見えるようになってからの対応が中心だったため、事前の予見が難しいという課題がありました。
新たな評価指標「rRAFU」
今回の実証実験で使用される「rRAFU」は、簡単な13問の質問に答えることで、約2年後の低栄養・フレイルリスクを予測することができます。この指標は、栄養関連、食事状況、身体活動、食関連の生活の質(QOL)に関する4つの領域から成り立っており、参加者は自身の生活習慣を振り返りながらリスクを評価されます。
セルフケア支援アプリの機能
明治と富士通が共同開発したセルフケア支援アプリは、AIを活用して参加者の行動改革を促進します。アプリを通じて、質問に対する回答から算出されたリスク評価結果を利用した生活改善プランが提案され、参加者はこれに基づいて気軽に食事や運動を選択できます。特に、参加者はアプリが自動で送信するリマインダーによって、日常生活の中での取り組みを支援されます。
実証実験の詳細
この実証実験は2026年2月から6月まで行われます。参加者は、自己評価の結果を基にした生活改善プランを実施し、その効果を検証します。約3カ月の間、定期的に評価を行っていきますが、最終的には自分自身のフレイルリスクへの理解を深め、生活習慣を見直すことにつながることを期待しています。
知見の社会実装
今回の実証実験を経て、明治と富士通は得られたデータを元に、より多くの高齢者が自分自身の健康を維持できるような仕組みを社会に導入していく所存です。今後の健康支援を通じて、フレイル予防へ貢献し、人々が安心して生活できる環境を提供していくことが狙いです。実証実験を経て、新しいフレイル予防の形がどのように実現していくのか、注目が集まります。