2023年5月14日、東京の清澄白河に新たなコミュニティスペース〈KINOKO SOCIAL CLUB〉がオープンしました。運営を手掛けるのは「株式会社モノサス」と、徳島県神山町で9年間にわたり社会的農業を実践してきた「農業法人フードハブ・プロジェクト」です。この施設は、都市の食糧生産とアート、カルチャーを融合させた新しい形のコミュニティスペースであり、地域の食文化を創造することを目指しています。
KINOKO SOCIAL CLUBのコンセプト
「良い“職”は、良い“食”から」をテーマに掲げ、食の循環や地域コミュニティの醸成を目指す〈KINOKO SOCIAL CLUB〉。ここでは、地域のコーヒーショップから回収したコーヒーかすを利用して菌床を作り、キノコを栽培・調理する取り組みが行われます。このプロジェクトが目指すのは、廃棄物を出さない循環型のフードシステムを構築し、食文化を発展させることです。
これまでの課題と未来の展望
都市におけるゴミ問題や気候変動、食料生産の減少といった課題は深刻です。しかし、キノコは環境浄化や医療など多様な可能性を持つ素材として注目されています。〈KINOKO SOCIAL CLUB〉では、地域の人々やさまざまな専門家と共同しながら、都市が抱える問題を解決するためのクロスカルチュラルな活動が進められています。コミュニティに根ざした小さな循環を描くことで、持続可能な社会を目指しています。
KINOKO SOCIAL CLUB内のレストラン〈the Blind Donkey〉では、キノコを主役にした様々な料理が提供されます。世界各地のシェフとともに、これまでに体験したことのないキノコ料理の楽しさを追求していきます。メニューには、ビッグオイスターマッシュルームのフリットバーガーやキノコ探究スープなどがあり、これらは新たな食文化の発信源として期待されています。
地域と共に築く未来
この取り組みは、地域のコーヒーショップや農家、さらには自転車ブランドとの提携によって支えられています。特に、清澄白河の地域資源を最大限に活用しながら、持続可能なコミュニティを構築することを目指しています。今後、〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、都市の環境問題解決や新しい食文化の創造へと向かう重要なハブとなることが期待されています。地域の人々が集まり、楽しく学び、創造する場所として、皆様の訪問をお待ちしております。