ChronoPulseによる2023年5月の高級時計市場レポート
2023年5月、オンラインの高級時計マーケットプレイスであるChrono24の最新の時計価格指数ツール「ChronoPulse」が発表され、時計市場が全体的に回復傾向にあることが示されました。5月の時計価格指数は前月比で1.5%上昇し、ほとんどのブランドが成長を記録しています。
市場全体の動向
4月の需要低下は長続きせず、5月には特に著しい回復を見せました。カルティエは-5.8%から+2.8%に、ヴァシュロン・コンスタンタンは-5.4%から+3.3%へと転じたほか、パネライも-6.4%から+2.0%という回復を果たしました。特にブライトリングは5.1%増加し、他の全ブランドの中で最も高い伸びを記録しました。オメガやジャガー・ルクルトだけが微減でしたが、それ以外のブランドは全体的にプラスの成長を見せています。
過去6カ月間のトレンドとして、全体の指数は4.7%上昇。ほとんどすべてのブランドが成長を記録しており、特にカルティエ(+6.6%)とタグ・ホイヤー(+6.3%)が好調です。この背景には、一次市場での小売価格が上昇していることが挙げられ、新品の時計が二次市場でも同様に高い値で取引されるようになっています。
また、2025年11月からスイス製輸入品の米国関税が39%から15%に引き下げられることも、この傾向に拍車をかけています。このことが米国におけるスイス製新品時計の価格を安定させ、何と中古市場の需要を保つ要因となっています。
ブランド別のパフォーマンス
カルティエ
5月にカルティエは2.8%の成長を遂げ、半期ベースの伸び率では最も高い水準を記録しました。このブランドは、特に高級市場において需要が拡大しているようです。
タグ・ホイヤー
タグ・ホイヤーは、過去6カ月で+6.3%の成長を見せており、値上げが行われなくても中古市場での評価が高まり続けています。特にカレラ60周年アニバーサリーエディションやモナコ、さらには自社製クロノグラフが需要を牽引していると分析されています。
パテック・フィリップ
ノーチラスおよびアクアノートモデルの供給不足が全体の価格を支え、過去6カ月間で+5.4%の良好なパフォーマンスを維持しています。
ロレックス
ロレックスは過去6カ月間で+4.5%の堅調な推移を見せており、特にペプシGMTマスターIIの生産終了が話題を集め、コレクターの興味を引き続けています。
その他のブランドの動向
過去6カ月間のデータによると、1社を除くすべてのブランドが成長を記録しています。IWCやパネライ、ウブロといったブランドも反発しており、ウブロは5月に4.2%の増加を達成しました。これによって市場は活況を呈しており、エコシステム全体の安定性が感じられます。
総力的な市場の広がり
Chrono24 ブランドエンゲージメントチームリーダーのバラシュ・フェレンツィ氏は、「4月の下落が長引かなかったことが、この5月の上昇に繋がった。」と述べています。時計市場の回復は、単なる一時的なものでなく、広範な需要があることを示しています。これからの高級時計市場の動向に、ぜひ注意を払いましょう。
Chrono24について
Chrono24は2003年に設立され、世界各国で約60万点の高級時計が出品されています。販売者と購入者が安全かつ安心に取引できる環境を提供し、各種サービスを展開している監視機関でもあります。高級時計に興味がある方はぜひ一度ウェブサイトを訪問してみてください。
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