2023年2月、米メジャーリーグで活躍する菊池雄星投手が推薦する『やり抜く力 GRIT(グリット)』がオーディオブックサービス「audiobook.jp」の月間総合ランキングで1位を獲得しました。この本の著者、アンジェラ・ダックワースはペンシルベニア大学の教授であり、彼女の研究によると、成功に不可欠なのは才能やIQではなく「やり抜く力」、つまりGRITだということが明らかとなっています。
この作品は2016年に日本で発行され、2019年からオーディオブック版も登場して以来、読者からの支持を集めてきました。しかし、1位に躍り出た歴史的なニュースの背景には、菊池投手の熱心な読書家としての姿勢が大きく影響しています。年間に200冊以上の本を読む菊池選手は、最近配信された読書トーク番組「U Say Books? ~なんの本聴いてる?~」で『やり抜く力 GRIT』を「人生を変えた本」として紹介しました。
その結果、この作品のオーディオブックとしてのダウンロード数は、前の月と比較して2900%も増加しました。この大ヒットはオーディオブック版だけではなく、紙の書籍の重版も決まるなど、広範な影響を持つに至りました。現在、この本の部数は41万部を超え、予想以上の注目を浴びています。
コミュニケーションも大切な時代。菊池選手が語る言葉からは、この本の本質が見えてきます。「やり続ける人は必ず最後に結果が出る」と語る菊池選手。彼の経験では、技術は練習の量だけでなく、練習の目的意識が成功の鍵を握っているというのです。「ただ力に任せて練習するのではなく、成長のために意識して練習すること、これこそが大事だと思います。」と彼は続けます。
このコメントからも分かるように、菊池選手はGRITの精神を深く理解しており、この本が彼の成長にどれほど影響を与えているかが伺えます。彼が読書を通じて学ぶことを大切にする姿勢は、他のアスリートやビジネスマンにも影響を及ぼしているに違いありません。
また、菊池選手が本番組で紹介した他の書籍も話題になり、『思い描いた未来が現実になる ゴールドビジョン』や『13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海』など、ダウンロードランキングでも上位にランクインしました。これにより、読書の価値が再認識され、多くの人々が積極的に本を手に取るきっかけになることが期待されています。
このように、菊池雄星選手の影響力と『やり抜く力 GRIT』の魅力が相まって、今再び「やり抜く力」が注目されています。読書を通して自己成長を図りたい方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
出版元のダイヤモンド社でも、この作品の人気に感謝しながら、新たな読者を迎え入れる準備を進めています。この機会に、ぜひ『やり抜く力 GRIT』を手に取ってみてはいかがでしょうか?卒業や新しい挑戦の季節に、心を支えてくれる一冊となることでしょう。
オーディオブックが便利なこの時代に、様々なシーンで「ながら読書」が楽しめる『やり抜く力 GRIT』を聴いて、人生をさらに充実させる手助けになることを願っています。