Moxa、産業用イーサネットスイッチで「JC-STAR」ラベルを初取得
Moxa Japan合同会社(東京都港区)は、同社のネットワークオペレーティングシステム「MX-NOS」を搭載した複数のイーサネットスイッチが、IoTセキュリティラベリング制度「JC-STAR」適合ラベルを取得したことを発表しました。これにより、Moxaの製品は業界初のセキュリティ指標を兼ね備えたことになります。
「JC-STAR」は、日本独自のラベリング制度で、主にIoTや産業用製品のセキュリティ適合性を確認し、その結果をラベルとして示します。これにより、ユーザーは安心して産業用ネットワーク機器を導入できる環境が整います。
適合ラベルの取得対象となった製品は、EDS-4000/G4000シリーズ、MDS-G4000シリーズ、RKS-G4000シリーズであり、これらは電力、鉄道、製造業、石油・ガス、上下水道といった社会インフラや重要産業において、非常に重要な役割を果たしています。これらの産業は、24時間365日の安定的な運用が求められるため、特にサイバー攻撃のリスクも高くなっています。
ランサムウェアや標的型攻撃の脅威が増加する中で、産業用スイッチにおいてもセキュリティ対応がますます重要視されており、JC-STARラベルはこうしたニーズに応える指標となります。このラベルの取得によって、Moxaは自社製品の信頼性を高めることができると共に、顧客に対しても安心感を提供することが可能になります。
Moxaは、150以上の国や地域で産業用ネットワーク機器を展開するグローバル企業として、国際的な制御セキュリティの規格であるIEC 62443への適合にも積極的に取り組んできました。この経験が評価され、多くの産業プロジェクトで採用されている実績があります。
JC-STAR適合ラベルの取得は、日本国内のセキュリティ基準に合致した製品であることを示す重要なステップです。今後もMoxaは、国内外の認証や規格への対応を進め、産業用ネットワーク機器のセキュリティにおいてリーダーシップを発揮していく方針です。さらに、日本市場に向けた製品とサービスの展開を強化し、持続可能で安全な社会インフラの実現に貢献することを目指しています。
今後の展開にもぜひご注目ください。日本の産業界での安全性向上に向けたMoxaの取り組みは、私たちの生活に密接に関連しています。引き続き、産業用ネットワーク技術の進化に期待が高まります。