岡山大学が新たな研究の拠点を形成するため、「微生物エクスプローラーズ」という名称で異分野の研究者が集うプロジェクトを発足させました。2025年に開催された第1回ミーティングは、岡山大学の津島キャンパスで行われ、多くの教員や技術職員が集まりました。既存の枠を超えた研究の交流を促進することを目的としており、新たな共同研究の創出を目指しています。
このプロジェクトは、農学、薬学、理学の各分野からのメンバーで構成され、発起人として守屋央朗教授、垣内力教授、茶谷悠平准教授が名を連ねています。彼らは、それぞれの専門性を基に、微生物を中心とした研究を進めることに注力し、参加を希望する研究者に対してオープンな交流の場を提供することを重視しています。
第1回ミーティングでは、研究者たちがそれぞれのテーマについて様々な視点で語り合いました。守屋教授は「酵母過剰発現系」についての事例を紹介し、垣内教授は「非ほ乳動物感染モデルによる細菌病原性研究」、茶谷准教授は「難翻訳アミノ酸配列の解読と制御」についての発表を行いました。これらの議題は、異なる分野の研究が交差することで新たな知見を生み出す可能性を持っています。
また、ミーティングはハイブリッド形式で行われ、対面参加者だけでなくオンライン参加者とも活発な意見交換が行われました。これは、多忙な研究者にとっても気軽に参加できる良い機会となり、新たな研究のアイデアや意欲を喚起する場となりました。
「微生物エクスプローラーズ」の目標は、教員や技術職員の交流を促進し、新たな共同研究に繋げることです。微生物に関連する研究や技術の共有だけでなく、異なる分野の研究者と気軽に交流できるサロン的な環境を整備することで、学内の研究力をさらに強化することを目指しています。
その移行の一環として、初回ミーティング後も定期的に開催される予定で、第2回は3月24日に予定されています。地域中核・特色ある研究大学として成長を続ける岡山大学ですが、今後の展開にも多くの期待が寄せられています。持続可能な開発目標(SDGs)への寄与も強く意識されており、地域や世界との共創を進める岡山大学の取り組みに注目が集まっています。
岡山大学は、研究や教育の現場において、持続可能な未来を見据えた活動を展開しています。微生物研究はこの取り組みの一つとして位置づけられ、地域や地球の持続可能性に寄与する研究の強化へとつなげられています。今後の同プロジェクトの発展から目が離せない状況です。