セキュリティ認証支援
2025-11-11 11:07:40

BBSecと兼松エレクトロニクスが共同でセキュリティ認証支援を開始

本記事の概要



東京都新宿区に本社を構え、セキュリティ対策に特化した株式会社ブロードバンドセキュリティ(以下、BBSec)と、東京都中央区の兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL)が新たに協力し、アジア太平洋地域におけるセキュリティ認証支援サービスを提供することを発表しました。この取り組みは、特に自動車部品製造業に焦点を当てており、タイの企業を通じて実施されます。

背景



現在、世界中の製造業はサプライチェーンを狙うサイバー攻撃の脅威に直面しており、日本国内でも特に製造現場(OT: Operational Technology)とITとの接続が進むことで、セキュリティ対策の重要性が高まっています。TISAX®(Trusted Information Security Assessment Exchange)は、こうした情報セキュリティに関する共通の指標を提供し、自動車業界における安全性を確保します。

TISAXの意義



TISAXはISO/IEC 27001を基盤に、情報保護やデータプライバシー、プロトタイプ保護など自動車業界特有の要素も含みます。特筆すべきは、TISAXの対象が製造業に限らず、サプライヤや商社など幅広い業種に拡張されている点です。これにより、取引先において共通のセキュリティ基準を提供することが可能になります。

取り組みの実施内容



BBSecとKELは、タイにある日本企業の製造工場と、関連する商社のセキュリティ認証支援を同時に行い、迅速に対応します。現地での調査や運用実装、審査前後の質疑応答については、日本語、英語、タイ語の三か国語体制で支援し、各種情報の保護を確実なものにします。

この取り組みにより、企業がTISAXラベルを取得することで、写真や品質データなどの機密情報を取り扱う際に、より強固な証明をもって取引を進められるようになります。

ビジネスへの影響



例えば、海外商社が提供する試作や設計図面に関連するデータは、TISAXラベルを通じて受発注の要件を満たすことができ、営業の効率が改善されることが期待されます。また、物流やIT運用に関わるサービス事業者も、機密データの取り扱いを証明することで、入札やベンダー登録においてプラス評価を受ける可能性があります。

今後の展望



BBSecは、これまで以上に安全で便利なネットワーク社会を作り出すため、「Vision 2030」を掲げています。サプライチェーンを狙った攻撃からの防御を、そのビジョンの一環として位置付けており、今回の取り組みはその実現に向けた重要なステップとなります。今後もこのような支援を通じて、企業のセキュリティをより向上させ、国際的なネットワークを強化していく方針です。

会社情報



  • - 兼松エレクトロニクス株式会社(KEL): ITインフラやサービス事業を手掛け、顧客に対して高い付加価値を提供する企業。
  • - 株式会社ブロードバンドセキュリティ(BBSec): サイバー攻撃からの防御を専門とし、経験豊富なフルラインアップのセキュリティサービスを展開するプロバイダーです。


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