岡山大学、国連会合に登壇
2025年の4月、岡山大学の横井篤文副学長が国連の「開発のための科学技術委員会」(CSTD)のメインセッションにて、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)と共同で発表を行いました。このセッションはスイス・ジュネーブで開催され、国際的な舞台で岡山大学の取り組みが注目される機会となりました。
横井副学長は、MITのサステナビリティオフィスの創設者であるジュリー・ニューマン氏の代理として参加し、「STI Park」の具体的な取り組みを紹介しました。STI Parkは、ガーナやモザンビーク、モンゴル、ウズベキスタンなどの国々から集まった代表たちがそれぞれの国の技術革新に向けた進展を発表する場でもあり、高等教育機関を代表して登壇した横井副学長は、キャンパス全体を活用したサステナビリティ研究の実践例を示す貴重な機会となりました。
サステナブルキャンパスの重要性
MITでは、キャンパス全体を「実証実験の場」として利用することで、サステナビリティの研究成果を社会に実装する努力が行われています。この実践は横井副学長が招聘教員としてMITに滞在していた際に体験したもので、持続可能なキャンパスを実現すべく最先端技術を融合させた様々な取り組みの成果を広く発信しました。横井副学長は、このような大学のサステナビリティ経営の重要性に加え、AIやデータサイエンスがもたらす新たな可能性についても言及しました。
地域連携の実践と将来の展望
さらに、横井副学長は、日本政府のSociety 5.0に資する国家戦略特別区域である「デジタル田園健康特区」という岡山大学がリードしているプロジェクトの事例を紹介しました。このプロジェクトでは、高等教育機関が地域自治体や企業と連携し、持続可能な社会の実現を目指す「マルチステークホルダー・パートナーシップ」の重要性が強調されました。
セッション中は多くの質問やコメントが寄せられ、特に各国の政府代表からは横井副学長との意見交換の希望が相次ぎ、岡山大学の取り組みに対する国際的な注目の高さが伺えました。会議後、UNCTAD(国連貿易開発会議)技術部門の代表との対談が行われ、さらなる連携強化に向けて情熱的な意見交換がなされました。
岡山大学の未来を見据えて
国際連携を強化しつつ、岡山地域を中心とした持続可能な未来の構築に貢献することを目指して、岡山大学は今後も様々な取り組みを推進していきます。「STI for SDGs」の人材育成に向けた活動を岡山から世界に広げていくことで、岡山大学ならではの特色を活かした教育・研究の重要性が一層高まっています。引き続き、地域に根ざした中核・特色ある研究大学としての活動にご期待ください。
参考情報
これからの岡山大学の成長と活動に、その目を離さないでください。