新時代の光触媒技術が製品コーティングを変える！ARITERAS KPC

新時代の光触媒技術がもたらす革新

株式会社シーエヌアーツと日本ナノテック株式会社が開発した製品コーティング向けの光触媒「ARITERAS KPC」は、抗菌・抗ウイルス効果を持つ画期的な技術として注目されています。この技術は、2024年12月に取得した共同特許に基づき、製造業向けに販売が開始される予定です。

従来の光触媒の限界

光触媒技術は20年以上前から広く利用されてきましたが、主に外壁塗装に使われることが多く、実用化の範囲は限られていました。特に、パソコンや家具などの製品にコーティングを施す際の難しさが問題視されていました。従来の光触媒は、摩擦などで剥がれてしまうため、その効果を持続できず、品質基準を満たすことが難しかったのです。

ARITERAS KPCの特長

「ARITERAS KPC」は、この問題を解決するために開発されました。この新しい光触媒は特許技術により、樹脂製の工業製品へのコーティングが可能になり、耐摩耗性試験をはじめとする各種品質基準にも合格。これにより、摩擦による剥がれを防ぎ、抗菌・抗ウイルス効果を長期間持続させることができるようになりました。

この製品は、ウイルス全般を分解する効果があり、もし新たなウイルスが登場しても、それを分解することが理論上可能です。家庭内で使われる製品が抗菌されていることで、安心して日常生活を送れるようになると期待されています。

商品名の由来と願い

「ARITERAS KPC」という名称は、佐賀県の有田焼の釉薬で使用される酸化チタンから名付けられました。この技術が「有田から世界を照らす」ことを願ったものです。つまり、地元の特産品から始まり、世界中にその恩恵を広げていくという理念が込められているのです。

世界市場への挑戦

光触媒市場は、2021年には約21.5億米ドル規模で、2030年には約46.8億米ドルに成長すると予測されています。一般的な光触媒製品は危険物扱いされることが多く、輸出が難しいのが現状でした。しかし、「ARITERAS KPC」は水溶性で安全性が高く、国際市場への展開が非常に見込みやすい点が大きな特徴です。