エテンタミグ、臨床に新たな道
2026-09-28 13:22:27

多発性骨髄腫に新たな治療選択肢、エテンタミグが第3相試験で突出した結果を示す

新たな希望を捉えた治療の実現へ



再発または難治性の多発性骨髄腫(RRMM)に対する治療が大きく進展する可能性が見えてきました。アッヴィ社が開発中の治験薬『エテンタミグ』が、第3相試験で有意な結果を収めたことが発表されたのです。この結果は、骨髄腫治療における新たな選択肢となる可能性を秘めています。

CERVINO試験の概要



今回のCERVINO試験は、RRMM患者を対象に、エテンタミグと既存の標準治療を比較するものでした。対象となったのは、プロテアソーム阻害剤や免疫調節薬、抗CD38モノクローナル抗体の治療歴を持つ393名の患者。追跡期間の中央値は11.4カ月で、エテンタミグは以下の特徴を示しました。

1. 奏効率の大幅な改善: エテンタミグは74%の奏効率を記録し、対照群の45.7%を大きく上回りました。
2. 無増悪生存期間の延長: 無増悪生存期間(PFS)は、エテンタミグ群で60%のリスク低減が報告され、ハザード比は0.40という結果。
3. 安全性の向上: 投与スケジュールが単回のステップアップ後、以降は4週間ごとの投与となり、重篤な副作用であるサイトカイン放出症候群(CRS)や感染症のリスクも低いという結果が得られました。

臨床での意義



CERVINO試験の初期結果は、エテンタミグが多発性骨髄腫患者に対する有効な治療の一環としての可能性を強く示唆しています。治験責任医師であるDr. Peter Voorheesは、特に治療歴が複数あり、他の選択肢が限られている患者にとって、エテンタミグは新たな希望を提供するものだと強調しています。

さらに、エテンタミグの投与方法は治療のアクセスを広げる要因となると考えられています。約28.3%の低いCRSの発現率や、治療中止率が3.6%という低リスクは、より多くの患者が外来治療を受けやすい環境を作り出すでしょう。

未来の展望



エテンタミグの効果が確認されたことで、アッヴィは今後もこの治療法のさらなる可能性を探求していく方針です。がんの治療が進展する中で、特に地域医療におけるアクセス向上は重要な課題であり、エテンタミグはそうしたニーズに応える新たな治療選択肢となることが期待されます。

最後に



今後の公式発表は、2026年9月23日から26日に開催される国際骨髄腫学会で行われる予定です。エテンタミグの進展が、再発または難治性多発性骨髄腫の患者たちの治療にどのように寄与するのか、今後の動向が楽しみです。

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