受注業務の自動化
2025-01-08 10:45:24

スポーツ用品業界の新たな助け舟『受注AIエージェント』実証実験開始

スポーツ用品業界の受注業務を変える!待望の『受注AIエージェント』の実証実験



ユーザックシステム株式会社とスポーツ用品情報システム研究会(S研)が、受注業務の自動化を実現するべく新たな試みに挑戦しています。このプロジェクトは、生成AIとRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を駆使した『受注AIエージェント』によるもので、スポーツ用品業界の人手不足や業務効率化に向けた重要なステップとなります。

実証実験の背景



これまで、スポーツ用品業界では受注業務のシステム化が遅れており、特に非定型業務に対しては多くの課題が残されていました。例えば、顧客が商品名や略称で注文するケースが多く、十分な商品知識が求められます。また、ユニフォームの受注においては、品番ではなくチーム名での追加注文が一般的であり、過去の取引を都度確認する必要がありました。

これらの例からも分かるように、非定型業務はシステム化されておらず、最終的には人間の判断に頼らざるを得ない状況が続いていました。そこで『受注AIエージェント』の導入が期待されています。このシステムは、RPAと生成AIを組み合わせることにより、非定型な受注業務を自動化し、効率的に処理することを目指します。

具体的な実証実験の内容



この実証実験は、S研加盟のA社で実施されます。具体的には以下のような検証が行われます:
1. 注文書情報の取得精度検証(OCR読取):書類からのデジタル化精度を確認します。
2. 商品情報の検索精度検証:過去の取引データを基に、正確な商品情報を引き出せるかどうかを検証。
3. 注文情報の精度検証:取得した情報の正確性をマッチングで確認。
4. 社内ルール反映精度検証:営業担当者の判断基準がどれだけシステムに反映されるかをテスト。
5. フォーマット検証:基幹システムとの連携用フォーマットの整合性を検証します。

代表者の見解



S研の代表者は、「受注業務の自動化はスポーツ用品業界の効率化と持続可能な成長に向けた重要なステップです。この実証実験を通じて、非定型業務の課題を解決し、働きやすい環境を構築できることを期待しています」とコメントしています。

ユーザックシステムのプロダクト開発本部室長も、「『受注AIエージェント』は、過去数十年の間に解決できなかった問題に立ち向かっています。AIの力を使って、これまで人間が対応しなければならなかった部分を補完し、受注業務を根本から変革すると考えています」と期待を寄せています。

各社・団体の背景



ユーザックシステム株式会社は1971年に設立され、業務課題を解決するためのパッケージソフトを提供しています。同社のプロダクト戦略は、RPAやEDIなど多岐にわたるビジネスプロセスをサポートしています。

また、スポーツ用品情報システム研究会(S研)は、1987年に設立され、業界標準の確立や情報システムの普及・啓蒙活動を行っています。現在、13社のメーカー、7社の卸、2社の小売など35社が参加しており、業界全体のシステム化を推進しています。

以上の取組が進むことで、スポーツ用品業界は生産性向上と働き方の改革が期待され、未来の展望が広がっています。


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