岡山大学で犬型ロボットによる農業支援の未来を体感するイベント開催

岡山大学での犬型ロボット体験会と講演会

2025年2月27日、岡山大学農場で「犬型ロボット×農業最前線～未来の農業を体感する講演会＆体験会～」が行われました。国立大学法人岡山大学が主催し、最新技術を農業に活かす方法を探ることを目的としたこのイベントには、約80名の参加者が集まりました。

開催の背景

岡山大学は、地域中核大学として、新たな研究を進めています。この取り組みは、中山間地域の活性化を目指すプロジェクトの一環で、内閣府からの支援を受けています。参加者は学生、教職員、農業に従事する関係者など多彩です。プロジェクトのリーダーである林副理事がイベントを牽引しました。

デモンストレーションの様子

体験会の冒頭では、高知工科大学の栗原教授とその研究室の学生による犬型ロボット「Spot」のデモが行われました。Spotは農場内での作業支援のために設計され、まずはトラックの位置を記憶するために農場をマッピングしました。音声認識機能を活用して、自動的に籠を運ぶ様子は、参加者たちに強い印象を与えました。この技術は、農作業の効率化と負担軽減が期待されます。

次に登場したのは、岡山大学で開発された四足歩行ロボット「Unitree Go2」です。学生チームによる操縦によって、高い機動性を発揮し、ジャンプや高度な動きが可能であることが示されました。このような新技術は、厳しい地形でも安定して働ける農業の未来を変えるポテンシャルを秘めています。

講演会での議論

デモの後、栗原教授による講演が行われ、高知工科大学での実証実験について詳細が説明されました。参加者とのディスカッションでは、犬型ロボットの実用的な活用方法について活発な意見交換が行われ、「ロボット技術が農業の可能性を広げる」との声が多く聞かれました。参加者は実際にロボットを操作し、その性能の高さに驚いた様子でした。

岡山大学の今後の展望

岡山大学は、地域自体の活性化に向けた活動をさらに推進していくことを表明しています。自治体や企業、他大学と連携しながら、未来の農業を形作る研究活動に期待がかかります。

参加者からは、「この技術が農業にどのように影響するかとても楽しみ」「新しい技術が今後の農業のあり方を変えると思った」といった声が寄せられ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

岡山大学の挑戦は、持続可能な社会の実現に向けた新しい一歩となるでしょう。今後もその動向に注目していきたいですね。

SpotとUnitree Go2