森永乳業が目指す自走型マーケティング組織の実現に向けた取り組み
森永乳業株式会社が、宅配事業におけるデジタル化を推進するために、シナジーマーケティング株式会社が提案する実践的な研修プログラム『DX BOOSTER』を導入しました。この取り組みを通じて、同社は共通言語を確立し、自走型マーケティング組織の基盤を築いています。
背景と課題
近年、デジタル化は企業運営においてますます重要性を増していますが、それに伴い森永乳業は以下のような課題に直面していました。
- - 持続可能な組織作りへの願望:自社内で効果検証や評価基準を確立し、組織の持続可能性を高めたい。
- - 共通言語の欠如:各部署や本社・支店間で共通認識が欠けており、施策の目的や重要性を浸透させるのが難しい。
これらの課題を克服することで、施策の効果を最大限に引き出すことを目標としました。
実践研修の内容
『DX BOOSTER』では、約1年間にわたり実践的なマーケティング研修が行われ、多くのメンバーが参加しました。このプログラムの主な特徴は以下の通りです。
- - メンバー全員の参加:プロジェクト関係者だけでなく、本社と支店のメンバー全員が参加し、情報の共有と共同作業が進められました。
- - 実践的ワークショップ:宅配サービス「健幸サポート便」を題材に、現状分析や顧客理解に向けたフレームワークを活用しました。
- - 共通言語の形成:本社と支店、営業とマーケティングのメンバーが集まり、顧客視点に基づく思考を学ぶことで、共通の用語や指標を共有。
- - デジタルマーケティングの知識習得:広告、SEO、CRMの基礎から、最新のGoogle Analytics 4(GA4)の活用法、KGI・KPI設計、改善プロセスまで多岐にわたる知識を習得。
- - 意思決定の自立支援:外部提案に依存せず、自社で施策の妥当性や費用対効果、全体戦略との整合性を評価する能力を育成しました。
実績の上昇
この研修を経て、森永乳業は以下の成果を挙げました。
- - 部門横断の共通言語浸透:スムーズな議論が可能となり、意思決定が速まりました。
- - 自走型組織の構築:課題抽出から施策改善まで自社内で行う体制が整いました。
- - データに基づく施策立案力の向上:自社で改善サイクルを運用することが可能になりました。
- - 顧客視点の議論の活性化:ペルソナやカスタマージャーニーを活用し、本質的な改善策の策定が進められました。
推進チームの反響
森永乳業のメンバーたちは、研修の成果を高く評価しています。
「部門長やベテラン社員が積極的に参加し、若手社員も多くの刺激を受けました。デジタルを共通言語にして議論する文化が根付き、組織全体の理解が加速しています。」と、実践を担当した岡野さんは述べています。
また、鈴木さんは「実践的な内容がWebサイトの改善にも活かされています。マーケティング戦略の基盤ができた実感があります。」と語りました。
おわりに
このように、森永乳業が『DX BOOSTER』を導入し、自走型マーケティング組織の基盤を築くための取り組みは、今後のデジタル化の進展において重要な一歩です。組織の成長を促すためのマーケティング思考を育て、持続的な成功を目指す姿勢は、多くの企業にとっての模範となることでしょう。