ルイナールの新たな挑戦『ブラン・サンギュリエ エディション19』
東京・千代田区のMHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社が取り扱う、シャンパーニュメゾンのルイナールが新しいシャンパーニュ、『ルイナール ブラン・サンギュリエ エディション19』を発表しました。この新作は、気候変動によってもたらされたシャルドネの新たなアロマを活かしたノン・ドザージュのキュヴェであり、ルイナールが自然との共生を目指す理念を反映しています。
環境変化に応じた新しいアプローチ
ルイナールは1729年に創業以来、常にシャルドネの魅力を引き出す技術と感性を磨いてきました。それからの長い期間で、特に過去20年間は地球温暖化が進行し、シャンパーニュ地方の気候にも変化が見られるようになってきました。収穫時期が早まる傾向が生じる中で、ルイナールは伝統と革新を融合させる重要性を再認識し、気候の変化を新しいチャンスと捉えることにしました。
最高醸造責任者のフレデリック・パナイオティス氏は、約10年かけて気候変動による特異なアロマが存在することを発見し、その要素を取り入れた『ブラン・サンギュリエ』を誕生させました。特に、2019年の熱波がもたらした特徴を活かし、『エディション19』として新たな醸造が手がけられました。
2019年のシャルドネの特異性
2019年は、シャンパーニュ地方にとって非常に異例の年でした。3度の熱波に見舞われ、特にシャルドネの生育サイクルは81日という短い期間に収穫されることとなりました。これによりシャルドネの芳香は新たな変化を遂げ、ネクタリンや洋ナシ、レモン、ポメロの香りがバランス良く調和しています。
色合いは淡いゴールドで、口当たりはフレッシュ。ジューシーな果実味に加えて、ポメロの酸味やグレープフルーツのほろ苦さが引き締まった余韻を生み出します。ルイナールの代表作『ルイナール・ブラン・ド・ブラン』とは異なる、力強く凝縮された果実味が際立っています。
フレデリック・パナイオティスのメッセージ
「私たちは変わりゆく気候に謙虚に学び続け、適応しながらシャンパーニュの個性を引き出さなければなりません。『ルイナール ブラン・サンギュリエ エディション19』は、シャンパーニュ地方の変化を表現した新たなスタイルです。」と、パナイオティス氏は語ります。
商品情報とテイスティングノート
『ルイナール ブラン・サンギュリエ エディション19』は、750mlで価格は17,200円(税抜)と設定されています。シャルドネ100%のブレンドで、熟成にはオーク樽とステンレス・タンクを使用。ドザージュは0g/lで、ブリュット・ナチュールとして仕上げらています。
テイスティングノートでは、淡い黄金色に鮮やかな緑のハイライトが特徴で、ネクタリンや洋ナシの甘さ、レモンやポメロの芳香、さらにはサフランやスモーキーなスパイスまで、複雑で芳醇な香りが広がります。食事とのマリアージュとも相性が良く、白キャベツのラビオリやスズキのカルパッチョなどとの組み合わせが推奨されています。
ルイナールとは
1729年創設のルイナールは、「シャンパーニュの宝石」とも称され、特にシャルドネを最大限に引き出す技術を持ったメゾンとして、数世代にわたりその名を馳せています。ガリアローマ時代の石切り場を熟成庫として使用し、理想的な環境で生じる清らかさや繊細さ、上品さを追求しています。
詳細は公式ウェブサイトをご覧ください:
ルイナール公式サイト