陸上養殖を変える!微細藻類培養設備の新革命
1. 陸上養殖の現状と課題
近年、日本の漁業は温暖化や気候変動、乱獲による影響を受け、大きな困難に直面しています。この中で、漁業の新たな手法として注目されているのが「陸上養殖」です。陸上養殖は、従来の漁業に比べて環境への影響が少なく、気象条件にも左右されにくいため、持続可能な漁業スタイルとして急速に普及しています。国の調査によれば、2030年までには市場規模が現在の3倍に拡大する見込みです。しかし、陸上養殖には初期投資や運用コストの高さという課題があり、これを解決するための技術革新が求められているのが現状です。
2. ハイケムが提案する「フォトバイオリアクター」
この度、化学品商社兼メーカーのハイケム株式会社が、2025年10月に東京ビッグサイトで開催される『陸上養殖設備展 2025』に出展します。展示するのは、高品質な微細藻類を大量培養するための設備「フォトバイオリアクター」です。この設備は、光とCO2を駆使した光合成によって微細藻類を効率的に育てることができます。
フォトバイオリアクターの特徴
1.
高品質の水産飼料の実現
この技術を利用することで、微細藻類は水産飼料としての価値を高めることができます。例えば、サーモンへの飼料にフォトバイオリアクターで培養した微細藻類を使用することで、成長や栄養価を向上させることが確認されました。さらに、バナメイエビなどでも高い効果が実証されており、着色や免疫力向上に寄与します。
2.
排水のクローズド循環
陸上養殖では、排水処理が高コストという課題がありますが、フォトバイオリアクターを組み込むことで、養殖排水を微細藻類の栄養源としても活用し、循環型システムを構築することが可能です。
3.
CO2の資源化
フォトバイオリアクターは、CO2を有効利用する仕組みを持っています。これにより、排ガス処理装置と接続し、カーボンクレジットの取得やESG対策に貢献できるというメリットがあります。こうした取り組みが、陸上養殖の新たな付加価値を生むことが期待されます。
3. 展示会の詳細
- - 展示会名: 陸上養殖設備展 2025
- - 会期: 2025年10月15日(水)~17日(金)
- - 会場: 東京ビッグサイト 東5ホール T-33
- - 出展製品: チューブ式フォトバイオリアクター(実際の展示は100L仕様となります)
ハイケムの取り組みは、陸上養殖に新たな可能性をもたらす革新的な技術です。今後の展示に期待が高まります。詳細は、
ハイケムの公式サイトを参照してください。