テックドクターがGoogle Health APIへの移行を完了
株式会社テックドクターは、ウェアラブルデバイスを活用したデータの医療応用において重要な一歩を踏み出しました。この度、同社が提供する臨床研究支援システム「SelfBase」およびデジタル医療ソリューション開発プラットフォーム「Health Portal」が、Google Health APIへの対応を完了したことを発表しました。これによって、2026年9月に予定されているFitbit Web APIのサポート終了後も、Fitbitデバイスからのデータを継続して利用できるようになりました。
背景:Fitbit Web APIのサポート終了
Googleが公式に発表した通り、Fitbitのデータ取得に使われてきたFitbit Web APIは、2026年9月以降にサポートが終了します。新たに導入されるGoogle Health APIでは、認証方式や利用条件が変更されるため、ユーザーごとに再同意が求められます。安全で継続的なデータ取得を実現するため、これらの対応が不可欠です。もし移行が完了していないと、Fitbitデータの取得が停止し、進行中の研究やサービスに悪影響を及ぼす可能性があります。
テックドクターの対応策
テックドクターでは、Google Health APIへのスムーズな移行を図るため、以下の対応を行いました:
- - Google Health APIへの認証方式の対応
- - 研究参加者およびサービス利用者向けの再同意手順の整備
- - 移行前後におけるデータの取得状況と整合性の検証
さらに、同社は第三者機関によるセキュリティ評価「CASA(Cloud Application Security Assessment)Tier 2」の認証も取得し、安全なデータ取得環境を整えました。これにより、(SelfBase)および(Health Portal)の既存ユーザーは、追加のシステム改修なしにFitbitデータを使い続けることができます。
データ取得の差異とその対応
Google Health APIへの移行に際し、Fitbit Web APIと比較した場合のデータ取得に関する差異も迅速に検証されました。心拍数や睡眠データは、ほぼ同様の精度で取得できる一方で歩数に関しては、スマートフォンアプリからのデータも収集される仕様上の変更が見受けられました。これらのデータも識別し適切に集計できるように対応されています。
特に、Google Health APIでは新たに取得可能となった情報も多く、例えば皮膚温の絶対値、心拍数・ペース・カロリーなどの運動に関する詳細なデータが得られ、今後の研究や解析の幅が広がります。
テックドクターの実績と今後の展開
株式会社テックドクターは、これまで100件以上の臨床研究やヘルスケアプロジェクトに対し、データ収集基盤を提供してきました。ウェアラブルデバイスを活用したデータ取得の持続的な維持は、APIの仕様変更に柔軟に対応する能力によって確保されています。Google Health APIへの対応も、その成果と言えるでしょう。
今後もTech Doctorは、ウェアラブルデバイスのAPIやプラットフォームの動向に注目し、データ基盤を強化していく姿勢を貫きます。新たな臨床研究やデジタルヘルスの実現に向け、継続的な支援を提供し、信頼できるデータ環境を確立することで、業界全体の発展にも貢献していく方針です。
SelfBaseとHealth Portalの機能
SelfBaseは、複数のウェアラブルデバイスからのデータを集約し、長期間にわたる連続データの可視化と解析を実現するシステムです。研究計画の立案から参加者管理、データ解析までをワンストップで支援しています。
Health Portalは、日常的に得られるセンシングデータを活用してデジタルヘルスソリューションの開発を支援するプラットフォームであり、テックドクターの独自技術によって新たな医療サービスの提供を可能にしています。
会社情報
株式会社テックドクターは、2019年に設立され、「データで調子をよくする時代へ」を目指しています。ウェアラブルデバイスや医療機器のデータから健康に関するインサイトを導き出し、医学界の発展に貢献しています。
目標は、医療・製薬・食品・研究機関と連携しながらデータベースの実用化を進めることです。ウェアラブルデータを用いた研究が新たな次元に到達する日も近いでしょう。