ニチリョクとitowa、安心の葬祭サービスを目指す資本業務提携
株式会社ニチリョク(以下、ニチリョク)が、愛知県名古屋市に本拠を置く株式会社itowa(以下、itowa)と資本業務提携を発表しました。この提携は2025年4月15日から発効され、葬儀業界におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進を目的としています。
背景と目的
葬祭業界におけるデジタル化は、今まさに必要とされています。ニチリョクは、葬祭・終活分野でのサービス品質向上を目指し、itowaが提供する各種アプリケーションの導入を促進してきました。これにより、実際の運用現場での集客力や顧客対応力が高まることが実証され、結果として提携に至ったのです。
この提携により、itowaは新たなアプリケーションやサービスの研究開発に資金を充当する予定です。一方、ニチリョクもitowaとの連携を強化し、自社のDX戦略を一段と推進していきます。顧客ニーズが多様化している中で、その対応能力を向上させることが目指されています。
資本業務提携の概要
提携に際しては、itowaが最先端のサービス開発に関する情報をニチリョクと共有します。共同での新サービス開発が進む中、最新の顧客ニーズを反映した商品の登場が期待されます。ニチリョクは今後も、これまでの葬祭ビジネスで培ったシニア向けビジネスのノウハウをitowaに提供し、サービス向上に貢献します。
また、itowaが追加の資金調達をする際には、ニチリョクが持株比率に応じた株式引受権を持つ設計となっており、これにより長期的な連携が図られると考えられています。
未来への展望
ニチリョクとitowaは、「葬送・終活の在り方を、もっと心に届くものへ」という共通の理念を掲げています。今後は「人にやさしいテクノロジー」を軸とし、新たなライフエンディングサービスの創出に取り組むことで、安心と納得を提供することを目指しています。
各社の概要
- - ニチリョクは、1966年に設立され、日本初の自動搬送式納骨堂を販売した実績も持つ企業です。葬祭事業やお墓事業を展開し、シルバーライフにおける課題解決に取り組んでいます。
- - itowaは、専門性の高いアプリケーションや電子香典などのサービスを提供し、業界のデジタル化を推進しています。
この提携は、急速に変化する社会の中で、今後の葬祭業界におけるスタンダードを形成する重要なステップであるといえるでしょう。今後の両社の取り組みに注目が集まります。