茨城県庁がkintoneで感染症対応を標準化
茨城県庁(所在地:水戸市笠原町)は、サイボウズ株式会社の提供する業務改善プラットフォーム「kintone」を利用し、感染症対応の運用を標準化する取り組みを始めました。特に結核や鳥インフルエンザといった感染症に焦点を当てております。この施策は、自動化されたシステムによる情報公開の迅速化を進め、職員の業務負担を大幅に軽減することを目的としています。
導入の背景と経緯
感染症の発生時には迅速な対応が求められ、そのために茨城県庁では保健医療部と農林水産部の2部門でkintoneを導入しました。それにより、以下のような課題を解決しています。
- - 結核の患者管理: 従来は国の感染症発生動向調査に基づくCSVをExcelマクロで処理する流れがありましたが、この方法は入力や発送時に多くのミスが発生していました。kintoneの直感的なインターフェースにより、これらの入力ミスが大幅に減少しました。
- - 鳥インフルエンザへの対応: 消毒ポイントの情報更新は従来PDFを作成していましたが、これでは情報の反映が遅れ、運搬業者が正しい情報を把握しづらくなっていました。kintoneを使った新しいシステムでは、リアルタイムにWebに公開できるようになり、これにより問い合わせのコストが大幅に削減されました。さらに、消毒済証明書も電子化され、従来の紙での配布作業が不要となったことで、職員の負担も軽減されました。
導入システムとその効果
今回導入されたシステムは以下の通りです。
- - kintoneを基盤とした結核感染症患者管理システム
- - 鳥インフルエンザ消毒ポイント管理システム
- - 鳥インフルエンザの消毒済証明書発行システム
これらのシステムの導入により、業務のスピードと品質が向上し、職員の負担も大幅に減少しています。特に、結核患者管理では帳票出力サービス「PrintCreator」との連携により、必要書類が即座に出力できるようになりました。
ジチタイ39とは
ジョイゾーは、自治体特化型の業務パッケージ「ジチタイ39」を通じて、行政のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。このパッケージは、kintoneプラットフォームを基盤にし、自治体業務を効率化することを目的としています。約27年間の経験を元に構築されたもので、スピーディな導入が可能です。
今後の展望
茨城県庁では、ジョイゾーとのコラボレーションにより、今後も進化を続ける予定です。業務のデジタル化が進むことで、公共サービスの質も向上し、地域住民に対する迅速な対応が期待されます。さらに、ジョイゾーは2025年に開催される「Cybozu Days」に出展予定で、ここでの取り組みも注目されています。ぜひ、今後の進展にご期待ください。