二人展「A Petal Silently Falls」
2025-10-09 11:40:05

日本初のアニー・モリスとイドリス・カーンの二人展「A Petal Silently Falls」開催

日本初のアニー・モリスとイドリス・カーンの二人展「A Petal Silently Falls」



国際的に評価されるイギリス人アーティスト夫妻、アニー・モリスとイドリス・カーンの二人展「A Petal Silently Falls」が、2025年10月29日から12月26日までKOTARO NUKAGAの六本木および天王洲両会場で開催されます。本展は日本における二人の初めての展覧会となります。

開催概要


  • - 会期: 2025年10月29日(水)〜12月26日(金)
  • - 開廊時間: 11:30〜18:00(火〜土)、日・月・祝は休廊
  • - オープニングレセプション:
- 天王洲会場: 10月29日(水)16:00〜18:00
- 六本木会場: 10月29日(水)16:00〜19:00
- アニー・モリス、イドリス・カーンが両会場に在廊
- 17:00頃、天王洲→六本木のバスを用意(先着順)

会場は、六本木(港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F)と天王洲(品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1F)の二カ所で行われます。

展覧会の見どころ


1. 対照的な作風の共鳴


アニー・モリスは、鮮やかな色彩と力強い形を用いて、感情を視覚化する作品を展開し、アイデンティティや身体性を探求しています。一方イドリス・カーンは、静謐かつ哲学的な表現を通じて、言葉やイメージを重ね合わせ、時間や記憶を可視化するアプローチを取ります。この二人の対照的なスタイルながらも相互に響き合う作品を一堂に楽しむことができるのが本展の魅力です。

2. 喪失と希望の物語


彼らは個々の作家活動だけでなく、夫婦としても深い悲しみを共有してきました。二人の最初の子どもを流産した経験は、モリスの「Stack」シリーズにおいて球体を不安定に積み上げる形で表現されています。この作品群は失われた命への哀悼を象徴し、生命の脆弱さと美しさを体現しています。
カーンは、記憶や言葉の反復を通じて、時間の積み重なりを表現した作品で、彼らの共通の喪失体験を昇華させています。

3. 日本初展示の背景


アニー・モリスは過去の展覧会で数々の賞賛を受け、最近では2022年にフランスでルイーズ・ブルジョワの作品と並んで展示されました。一方イドリス・カーンは、デュッセルドルフでの個展や大規模な公共モニュメントの設計を通じて、世界中で高く評価されています。
本展が日本で初めての試みであり、二人が辿ってきた道とその共鳴を感じる貴重な機会です。

文化研究者 山本浩貴による展覧会ステートメント


展覧会に寄せて、文化研究者の山本浩貴氏が執筆したテキストも公開されており、今回の展覧会の深みをさらに理解する手助けとなります。詳細は展示会の公式ウェブサイトでご覧いただけます。

アニー・モリスとイドリス・カーン プロフィール


アニー・モリスは1978年にロンドンで生まれ、国立高等美術学校で学んだ後、スレード美術学校を卒業。彼女の作品で最も知られる「Stack」シリーズは、流産を経験しながらも生まれた、生命の象徴であり、その脆さを見事に表現しています。また、イドリス・カーンは同じく1978年にバーミンガムで生まれ、写真と彫刻の融合を試みる作品を制作しています。

彼らのユニークな視点を通じて、生命や喪失について新たな視点を得る機会を皆様と共有できることを楽しみにしています。ぜひ足をお運びください。


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