ハイケムの新たな挑戦
2025-05-15 10:59:44

ハイケムがマレーシアでのグリーンエネルギー生産を加速するMOUを締結

ハイケム、マレーシアでのグリーンエネルギー生産を加速するMOUを締結



ハイケム株式会社は、マレーシア・サラワク州政府が所有するSarawak Petchem Sdn. Bhd.と2025年5月9日にMOU(覚書)を締結しました。これに伴い、5月13日にサラワク州で開催された「Hydrogen Economy Forum」にて、覚書の交換が行われました。この取り組みにより、ハイケムは合成ガスからエチレングリコールを製造するSEG®技術を駆使し、両社が協力してプラントの開発と建設を進めます。

事業の背景と目的


本MOUの目指すところは、当初は天然ガス由来の合成ガスを用いてエチレングリコールを製造し、最終的には再生可能エネルギーやバイオマス由来の原料を用いた「グリーン・エチレングリコール」の製造に向けた転換を図ることです。また、このプロジェクトはサラワク州における持続可能な開発目標の実現を推し進める重要なステップとなります。

サラワク州はボルネオ島に位置し、マレーシア最大の天然ガス生産量を誇る地域です。さらに、豊富な水力資源も活用されており、約3.5GWの水力発電が稼働しています。この地域の自然資源を利用することで、ハイケムはグローバルな市場において競争力のある製品を生産しようとしています。

サラワク州の産業発展への貢献


サラワク州は、ガスロードマップの策定を通じて川下産業への投資を誘致しており、日本を含む世界中の企業から注目を集めています。昨年には155万トンのメタノール工場が稼働するなど、川下製品の生産が活発化しています。これに伴い、二酸化炭素の回収や再利用、そしてグリーン水素の製造に向けた取り組みも進行中です。このように、サラワク州は長期的な経済成長と環境責任の確立を目指しています。

ハイケムの技術力と社会実装への取り組み


ハイケムは、C1技術を基にしたエチレングリコールやパラキシレンの製造技術を持ち、特にCO2からのエチレングリコール生産技術に注力しています。SEG®技術を活用し、商業パートナーとのライセンス契約を締結することで技術の普及を促進しています。現在、中国を中心にマーケティングが進み、総生産能力は年間1,000万トンに達します。このような強みをもって、ハイケムはグリーンケミカル技術の社会実装を加速していく方針です。

ハイケムは、東京都港区に本社を構える化学品商社兼メーカーであり、医薬品からエレクトロニクス部材まで多岐にわたる製品を取り扱っています。さらに、サステナビリティを中心にした事業を展開し、環境に配慮した技術開発や商業化に挑戦しています。

今後もハイケムは革新を追求し続け、よりサステナブルな社会の実現へと大きく貢献していくでしょう。


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