副業を行う会社員の現状と意識
副業を行う会社員の約半数が無申請とされる現状が、最近発表された株式会社事業家集団の調査で明らかになりました。これにより、勤務先の副業制度やその実態、さらには本業への影響についての深い認識が必要とされていることが示唆されています。
背景
2018年に厚生労働省がモデル就業規則を改定し、原則として副業を認める方針を示しました。この影響で、副業への関心が高まる中、企業は本業への影響を懸念し、副業制度の運用に試行錯誤している状況です。加えて、企業側と実際に副業を行う社員との間に意識のギャップが存在することが浮き彫りになっています。
調査サマリー
株式会社事業家集団が実施した調査では、339名の副業を行う会社員が対象となりました。結果として、次のようなポイントが浮かび上がりました。
1.
副業が認められているか: 調査に参加した会社員の70.5%が、自身の勤務先で副業が「条件付き」または「条件なし」で認められていると回答。
2.
申請に関する意識: 副業を行う際に勤務先への申請が必要だと認識している人の約51%が、実際には一部または全ての副業を申請していないと明かしました。この要因として、「却下される可能性」や「申請手続きの煩雑さ」が挙げられました。
3.
本業へのプラス影響: 副業が本業に対してもたらすプラスの影響として、1位に「時間管理や業務効率化の意識向上」、2位に「本業に役立つスキルや知識の習得」、3位に「精神的な余裕ができたこと」が挙げられています。
調査の内容
調査は2026年1月14日から1月19日にかけて実施され、インターネットを通じた方法で行われました。自由に副業を行える環境にあるとされる若い世代から、中堅・ベテラン層まで、20代から50代の男女が対象となっています。結果は、満足度の低さや申請の不履行の理由に、多くの会社員が不安を抱えていることを物語っています。
副業制度への不満
調査では、勤務先の副業制度に対して満足していると答えた割合が47.1%であった一方、約3人に1人が制度に不満を抱いていることも分かりました。この不満は循環的であり、制度設計の見直しが求められます。
結論
この調査からは、副業を行う会社員の実態が多面的であることが浮き彫りとなりました。副業が認められている環境にも関わらず、実際には申請をためらう会社員が多く、その背景には制度への不満や手続きの煩雑さがあることが明らかになりました。さらに、副業が本業に良い影響をもたらすことを実感している人も多いことから、企業と社員間のコミュニケーションが求められるでしょう。こうした実態は、アニメシリーズ「リスクワ」でも描かれ、視聴者に副業のリアルな現状を伝えています。