「マネーフォワード ビジネスカード」の新機能
株式会社マネーフォワードは、ビジネス向けカード『マネーフォワード ビジネスカード』において、上限金額のオートコントロールが可能になったことを発表しました。この新機能は、不正利用対策とガバナンスを更に強化する第一歩として位置づけられており、企業の経済活動における課題解決に寄与します。
 オートコントロール機能の特徴
新機能の利点は、特定の期間だけで上限金額を自動的に引き上げることができ、期間終了後には自動で元の金額に戻るというところです。これにより、出張や接待の場合など、一時的な高額支出に柔軟に対応しつつ、元の上限金額に戻し忘れるといったリスクを軽減できます。さらに、各従業員に配布されたカードごとに、個別の設定ができるため、利便性が一層向上します。
 背景にある課題
昨今、ビジネスカード決済が広がる中、クレジットカードの不正利用被害が深刻な問題となっています。日本クレジット協会によると、2024年の被害額は555億円とされています。特に、企業では不正利用の被害を防ぐためにビジネスカードを導入する際、ガバナンスの難しさから躊躇するケースが多いのが現状です。
これまでは、ビジネスカードの上限額変更には面倒くさい手続きが伴い、急な支出に柔軟に対応できないという課題がありました。それを解決する新機能は、企業の経理業務を効率化し、さらに安全性を高めるものとして注目されています。
 不正利用防止の取り組み
『マネーフォワード ビジネスカード』は、独自の不正検知システムを搭載しており、不審な取引を事前にチェックしてブロックします。また、もし不正利用が疑われる場合には、管理者と従業員がアプリを通じてカードを迅速にロックすることが可能です。このような取り組みによって、不正の発生リスクを抑えています。
 今後の展望
このオートコントロール機能は、今後、ワークフローシステムとも連携予定です。これにより、管理画面にアクセスしなくても上限額変更の最終承認ができるようにすることを目指しています。ユーザーにとって扱いやすい体験を提供することで、さらに不正利用のリスクを低減します。
 ビジネスカードの特色
『マネーフォワード ビジネスカード』は、バックオフィスのSaaS『マネーフォワード クラウド』と連携し、リアルタイムでの取引データの取得を実現。これにより、迅速な月次決算や経費処理が可能です。リアルカード、バーチャルカードともに何枚でも発行でき、従業員に配布することによって経費精算の効率化を図れます。また、用途別に発行することもでき、内部統制に優れた「カードコントロール」機能も充実しています。
 まとめ
『マネーフォワード ビジネスカード』は、企業の経営とガバナンスを支える新たなツールとして、さまざまなニーズに応え続けます。これからも、安心して利用できるビジネスカードの提供を目指して、さらなる進化に挑んでいくことでしょう。
詳細については、公式サイトもご覧ください。
マネーフォワードビジネスカード
この情報は、マネーフォワード社の公式発表に基づいています。
 
