鹿嶋市のプラスチック循環
2025-02-14 13:58:05

茨城県鹿嶋市でプラスチック容器の循環を目指す新たな取り組みが始動

鹿嶋市でプラスチック容器の循環促進へ向けた新しい挑戦



茨城県の鹿嶋市が、持続可能な環境づくりに向けて画期的な取り組みを発表しました。2月14日に、リファインバース、三菱ケミカル、東洋製罐グループ、キユーピー、カスミの企業5社による包括連携協定が締結され、プラスチック容器の循環促進に向けた実証実験が開始されることとなりました。このプロジェクトは「プラリレープロジェクト」と名付けられ、地域の資源を最大限に活用し、循環型社会の実現を目指します。

連携の背景と目的


プラスチック包装容器のリサイクルは、持続可能な環境を築く上で大変重要な課題です。自治体やメーカー、小売業者のそれぞれが独自の取り組みを行っている現状の中、プラスチック容器は見た目が類似しているため、素材ごとの分別回収が難しいという問題があります。そこで、鹿嶋市では、製造、販売、リサイクルの各ステップを担う企業が連携し、ケミカルリサイクルを用いたプラスチック容器の循環を実現することが合意されました。

取り組みの内容


このプロジェクトでは、2025年夏を目処に、鹿嶋市内から排出された使用済みプラスチックをリファインバースが回収し、三菱ケミカルの新しいケミカルリサイクルプラントで再資源化を行います。生成されたプラスチックは、東洋製罐グループが容器として製造し、キユーピーが製品化、最後にカスミで販売されます。この循環プロセスは、鹿嶋市内の公立小中学校でもプラスチック資源調査学習やプラント見学といった教育プログラムを通じて地域の子どもたちにも広がっていく予定です。

具体的なリサイクルプロセス


プロジェクトの対象となるのは、身近なドレッシングのキャップや中栓です。これを地域の公立小学校にて回収し、リファインバースで一次処理を行った後、三菱ケミカルにて油化、さらには樹脂化を経て、再びドレッシングのキャップや中栓へと成型されます。完成した製品はカスミの鹿嶋スタジアム店で販売され、地域の皆さまの手元に戻るという一連の循環が実現します。この取り組みは、2025年夏に限定的に販売される予定です。

課題の検証と今後の展望


本プロジェクトの成功に向けては、廃棄物の質と量、再資源化の課題、必要な認証や手続き、顧客への訴求など様々な要素を検証する必要があります。実証実験の成果を基に「プラスチック容器の循環に関する検証レポート」を作成し、これをもとに新たなルール作りを進めていくことが求められます。探求と挑戦の道は長いですが、鹿嶋市のこの新たな試みは、地域の環境問題の解決に大きく寄与することが期待されています。

持続可能な未来に向けて、一緒に歩んでいく時代が到来しました。


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