Krystal Sound Station
2025-12-31 19:27:15

Nakamichiの新スピーカー「Krystal Sound Station」が音響特性を公表

Nakamichiの平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」



新年の挨拶と共に、Nakamichiが新たに開発した平面磁界型スピーカー「Krystal Sound Station」の音響特性が公開されました。このプロジェクトに対する皆様のご支援に感謝しつつ、目を見張る性能を持つスピーカーの詳細をお伝えします。

プロジェクトの資金調達


「Krystal Sound Station」はGREEN FUNDINGでの支援によって、なんと11,418,000円を超える資金を集めることに成功しました。このサポートによって、スピーカーの開発がより進み、音質の向上に繋がっています。

音響特性評価の概要


本プロジェクトで使用されているのは、150mmサイズの平面磁界型プッシュプルスピーカーユニットです。最近、初代試作機を用いた音響特性の評価結果が公表されました。この評価は、スピーカーユニット単体の基礎性能を確認することを目的としていました。

評価の条件


  • - 対象ユニット: 150mm 平面磁界型プッシュプルスピーカーユニット
  • - 測定距離: 1m
  • - 駆動条件: 1.41V / 2.0V
  • - 評価項目: インピーダンス特性、周波数応答、歪率特性
  • - 測定範囲: 可聴帯域(約20Hz〜20kHz)

実測データの結果


インピーダンス特性


インピーダンス測定の結果から、可聴帯域全体での安定した特性が確認され、約4Ωを中心に平坦で滑らかな曲線を描いていました。顕著な共振挙動は見受けられず、スピーカーとしての安定性が実証されています。

周波数応答


周波数応答測定では、特に約1kHz〜8kHzの中高音域で、±3dB以内の安定した応答が確認されました。このことから、人間の声を含んだ音域において、音圧の均一性と再生の安定性が証明されました。10kHz以上の高音域でも十分なエネルギーを確保しており、高域まで明瞭に再生できることが確認されています。

歪率特性


歪率の測定結果では、200Hz以上の中高音域では非常に低いレベルでの歪みを示しました。しかし、100Hz以下の低音域では、大きな音を出す際に歪率が上昇する傾向が見られました。全体として、平面磁界型プッシュプル構造は高い線形性と信頼性を持っていることが実証されています。

実機展示のお知らせ


「Krystal Sound Station」は、東京都世田谷区にある蔦屋家電 二子玉川店で展示されています。この機会にぜひ、来店して実機の音質を体感してみてください!
  • - 展示期間: 2025年12月23日(火)〜2026年1月22日(木)
  • - 営業時間: 10:00〜20:00

技術的背景


このスピーカーに使用されているのは、極薄のPET振動膜と高磁力ネオジム磁石を利用した、平面磁界型プッシュプル構造です。この設計によって、駆動力が均一に伝わることで非線形歪みを抑えつつ、安定した応答を実現しています。

今後の展開


今回公開された評価結果は、今後の製品化に向けた重要な基礎データとなります。Nakamichiは、このデータを基にさらなる開発を進めていく方針です。今後も新たな情報が発信される予定ですので、興味のある方は注目しておいてください。


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