被爆の記憶を次世代に繋ぐ広島訪問
2023年8月4日と5日、埼玉県の生活協同組合パルシステム埼玉が、原子爆弾が投下された広島を訪問します。この訪問には、役職員19名と利用者家族が参加し、広島の人々の平和への願いを共有します。彼らは、被爆の実体験を持つ人々と共に、次世代の子どもたちにその記憶を伝えるための旅に出ます。
平和の願いを受け止める
パルシステム埼玉の一行は、まず「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」という平和活動のプログラムに参加します。初日の活動では、広島平和記念資料館を訪れ、そこで実際に被爆体験を持つ山田寿美子さんの話を伺います。山田さんは2歳の時に被爆し、その後多くの困難を乗り越えながら、他の被爆者を支える活動を行ってきました。彼女の話からは、被爆の恐ろしさだけでなく、そこから生まれた平和への願いを学ぶことができます。
さまざまな場所を巡る体験
その後、平和記念公園では、生協ひろしま碑めぐりガイドの会の説明を受けながら、原爆ドームや平和の鐘、原爆供養碑など、象徴的なスポットを巡ります。これらの場所は、被爆の歴史を思い起こさせる重要な場所であり、訪れる人々にとっては心に響く体験となります。
映画が伝える深いメッセージ
2日目は、映画「おかあさんの被爆ピアノ」を観賞します。この映画は、広島の爆心地でかろうじて生き残ったピアノと、その音色を全国に届けるために努力する調律師の実話を基にしています。この作品を通じて、参加者は被爆の後遺症や、そこから生まれる希望について考える機会を得ます。
次世代への報告活動
参加者は、訪問の経験をまとめ、今後はパルシステム埼玉のホームページを通じてその内容を広く伝えていく予定です。この活動を通じて、平和の大切さを次世代にしっかりと引き継ぐ意義を感じてもらいたいと考えています。
終わりに
パルシステム埼玉は、これまで以上に平和の重要性を訴え、次世代を担う子どもたちにそのメッセージを伝えていくという使命を持っています。2025年の国際協同組合年には、さらなる平和活動が促進されるでしょう。今回の広島訪問は、その第一歩として位置づけられます。今後も多くの方々に理解してもらえるよう、積極的に活動を継続していきます。