全国主要都市の賃貸家賃動向:2025年8月の調査結果
不動産情報サービスのアットホーム株式会社が発表した2025年8月のデータによると、全国主要都市における賃貸マンションとアパートの募集家賃が明らかになりました。今回の調査は、アットホームラボ株式会社によって行われ、全国13の主要エリアを対象にしています。
調査の全体概要
今回の調査により、東京23区をはじめ、東京都下、埼玉県、千葉県、京都市、福岡市の6エリアでは、マンションの平均募集家賃が前年同月を上回っていることがわかりました。特に注目すべきは、ファミリー向きの物件が神戸市を除くほぼ全てのエリアで前年同月を越えたことで、都心部の賃貸市場の活況を示しています。
マンションの市場動向
マンション市場では、シングル向けは東京23区が15ヶ月連続で過去最高値を記録し、ファミリー向けのエリアでも2020年以降の上昇が続いています。特に、東京23区、千葉県、札幌市、仙台市、大阪市、広島市、福岡市の7エリアでは、2015年1月以降の最高値を更新しました。また、シングル向けマンションは東京都内で引き続き人気が高く、供給が求められています。
アパート市場について
アパート市場に目を向けると、ファミリー向き物件が全てのエリアで前年同月と比較して上回り、特に東京都下や神奈川県、埼玉県、札幌市、名古屋市、大阪市、広島市の7エリアでは2015年からの最高値を達成しています。これらの地域では、ファミリー層の入居需要が増加していることが要因とされています。
調査の手法と定義
本調査では、入居者が支払う「賃料と管理費・共益費」などを「家賃」と定義し、30㎡以下を「シングル向き」、30㎡~50㎡未満を「カップル向き」、50㎡~70㎡未満を「ファミリー向き」、70㎡を超える物件を「大型ファミリー向き」としています。平均家賃指数は2015年1月を100とし、これに基づいて過去のデータと比較しています。
今後の展望
2025年8月の賃貸家賃動向から見て取れるのは、特に都市部における居住需要の強さです。家賃の上昇は単にコストが増加するだけでなく、住宅市場の健全な成長を示すシグナルでもあります。
また、今後の経済状況や物件供給状況に応じて、家賃動向は変化を続けることでしょう。利便性や生活環境を重視する傾向が高まる中で、不動産業界は今後も迅速に変化する市場に対応する必要があります。
更なる詳細については、下記のリンクからPDFをダウンロードしてご覧ください。
アットホームの調査結果