鳥取県日南町議会が視察した奉優会の取り組み
2025年10月2日(木)、社会福祉法人奉優会は、鳥取県日南町議会議長の山本芳昭様及び日南町の議員をお迎えし、外国籍職員の受け入れに関する視察を行いました。この視察の目的は、日南町における今後の人材確保や介護人材政策の検討を進めることにありました。日本全体での高齢化が進む中、介護人材の不足が大きな課題とされており、奉優会が過去から力を入れて進めてきた外国籍職員の採用や育成の事例に注目が集まりました。
現在、奉優会には約3,088名の全職員のうち447名、すなわち約14.4%が外国籍職員です。EPA候補生や技能実習生、特定技能人材など、多様な在留資格を持つ職員がそれぞれの現場で活躍しています。今回の視察では、実際にこれらの取り組みを目にしてもらう機会が設けられました。
視察当日の様子
視察当日は、法人理事長の香取寛が奉優会の多文化共生に向けた取り組みについて紹介した後、4名の外国籍職員が参加し懇談を行いました。職員たちは、「なぜ日本を選んだのか」や「日本で働く魅力や働きやすさ」に関する自身の体験を交えて対話を展開。活発な意見交換が行われました。彼らの話を通じて、奉優会がどのように外国籍職員を支援しているのかを議員の皆様に知っていただくことができました。
また、ウェルカムパーティーやお花見などの交流イベント、母国語での研修サポート、勤務中の日本語学習の時間確保など、奉優会独自の支援体制も紹介されました。さらに、法人内の教育機関「はるみ国際大学」では、外国籍職員に対する主任育成支援や定期的な面談が行われていることが説明され、安心して働き・学び・交流できる環境作りが強化されています。
奉優会の未来への展望
奉優会の理念である「Action by Glocalization」、つまり地域社会に根ざしながら国際的な視点を取り入れるというアプローチは、今後ますます重要性を増していくでしょう。多様な人材が互いに尊重し合いながら活躍できる環境の整備により、利用者の生活の質の向上と職員の成長を同時に目指しています。
今回、日南町議会の皆様に視察いただいたことで、奉優会の取り組みへの理解を深めていただく貴重な機会となりました。これらの取り組みを広く発信することで、多文化共生を基盤とした持続可能な介護のあり方を全国に伝えていく所存です。
見学した施設、特別養護老人ホーム目黒中央の家は、東京都目黒区に位置し、外国籍職員が活き活きと働く姿が多く見られました。
今後も奉優会が進める多文化共生の取り組みにぜひご注目ください。