品川区とピジョン、災害時の支援協定を締結
2025年10月8日、東京都品川区とピジョン株式会社が「災害時における物資供給等に関する協定」を締結しました。この協定は、災害発生時やその可能性がある際に、物資を迅速に調達・提供し、特に子育て世帯の不安を軽減することを目的としています。特に、赤ちゃんや乳幼児を持つ家庭に配慮し、安心な地域社会の構築を目指しています。
背景と目的
この協定の締結に至る背景には、近年の自然災害の激甚化があります。ピジョンは「赤ちゃんを真に見つめ続ける」という企業理念のもと、子育て支援を行っており、地方自治体との連携を強化しながら、子育て環境の改善に取り組んでいます。
2022年からは「赤ちゃんの防災」プロジェクトを立ち上げ、赤ちゃんに優しい地域づくりを進めています。一方、品川区では2025年に「品川区こども計画」を策定し、すべての子どもが健やかに育つ社会を目指しています。ここでの協定は、支援の体制を強化し、子育て家庭が安心して暮らせる環境を整えることが狙いです。
協定内容と具体的な物資供給
本協定では、特に次のような乳幼児向けの物資が供給対象とされています:
1. 哺乳びん類
2. レトルトフード
3. 調乳用水
4. 飲料(ペットボトル、紙パック)
5. おしりふき
6. 洗浄消毒用品
これらの物資は災害時に特に必要とされるものであり、子育て世帯の安心感をさらに高めることにつながります。
調印式の様子
調印式には、品川区の森澤恭子区長とピジョンのベビーケア事業本部長である大口将利氏が出席し、協定に署名しました。森澤区長は、近年の災害の激増を鑑み、妊産婦や乳幼児を抱える家庭への支援を一層強化する意向を示しました。「この協定が品川区における母子支援の体制を強固なものにしてくれると期待しています」とのコメントがありました。
大口本部長は、ピジョンの経験や知見が品川区の「誰もが自分らしく暮らせるまち」の実現に寄与できることを望んでいると述べ、地域社会の活性化に向けた意気込みを語りました。彼は「この協定を通じて、赤ちゃんに優しい社会を作り続けていく」と訴えました。
まとめ
今後も、ピジョンと品川区は協力して、子育て世帯の安全と安心を守る取り組みを進めていくことでしょう。『赤ちゃんにやさしい』社会の実現に向けて、この協定は大きな一歩となりました。災害という厳しい状況にもかかわらず、家庭が安心して生活できる環境を提供できることは、未来を担う子どもたちにとっても重要な意義を持っています。