次世代アルミ電池の革新
2025-03-05 13:57:16

岡山大学が提案する次世代アルミニウムイオン電池の革新技術とは

岡山大学が新たに提案したアルミニウムイオン電池技術



岡山大学の研究チームが、次世代アルミニウムイオン電池(AIB)の革新技術を発表しました。本研究は、多孔質炭素(PC)を正極材料として用いることで、高容量を実現するための新しい設計指針を示すものです。\

研究の背景



現在、リチウムイオン電池(LIB)が広く使用されていますが、その利用には資源や環境、安全性などの問題が伴います。これに変わる次世代の電池技術が求められている中、岡山大学はアルミニウムを利用した電池の研究に注力しています。アルミニウムは低コストで安全性が高く、さらには高い理論容量が期待できるためです。\

研究成果



研究チームは、平均細孔径を制御することにより放電容量が向上する可能性を示しました。従来は比表面積が重視されていましたが、本研究では効果的な設計をするために最適な細孔径を設定し、その上で比表面積を増加させる方法を提案しました。これにより、高容量のAIBの実現に向けた新たな視点を導入しました。\

具体的な実験では、7種類のPC材料を用いて、電流密度と放電容量の関係を分析しました。特に平均細孔径が放電容量に大きく影響することが示され、最適な条件を見つけることで、AIBの放電容量を顕著に改善することが可能となったのです。\

先端技術と将来の展望



陳逸楓大学院生は、この研究が将来の高容量アルミニウムイオン電池の実現に寄与すると語ります。「今後も持続可能なエネルギー社会のための安全な蓄電デバイスの研究を続けます」との意気込みが表れています。\

林靖彦教授も、この成果が革新的な可能性を秘めていると述べ、アルミニウムイオン電池の国際共同開発に向けた拠点の建設を目指す考えを示しました。\

発表の詳細



研究成果は2025年2月12日に英国王立化学会の学術雑誌「Journal of Materials Chemistry A」に掲載される予定です。また、この研究は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の支援を受けて進められています。\

結論



岡山大学が提案するこの次世代アルミニウムイオン電池の技術は、未来の持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。さらなる研究の進展が期待されます。


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