今江大地が魅せる舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』開幕
2024年2月6日、東京・あうるすぽっとにて、話題の舞台『キャッシュ・オン・デリバリー』が華々しく幕を開けました。主演は若手実力派の俳優、今江大地が務めており、彼が演じるエリックが嘘に翻弄される姿は、観客を始終釘付けにします。この舞台は、イギリスの喜劇作家レイ・クーニーの息子、マイケル・クーニーが手掛けた作品で、全編にわたる笑いと意外性に満ちたストーリーが魅力です。
プレビューで感じた熱気と期待
初日を前に行われた公開舞台稽古では、出演者陣が作品への熱い想いを語り、観客との一体感を強調しました。演出を担当する林明寛は、作品の持つエネルギーと、お客様のリアクションが舞台をさらに盛り上げる重要な要素であると語りました。俳優たちもそれぞれのキャラクターに命を吹き込まんと躍動感あふれる稽古を重ねてきた様子が伺えました。
ストーリーの魅力
物語は、ロンドン郊外にあるエリック・スワンの自宅が舞台です。2年前にクビになったエリックは、架空の人物を作り出すことで社会保障手当を不正受給しています。しかしその嘘が露見する前に、彼は手当てを打ち切るために、でっちあげた人物を排除する決断をするのです。ところが、そんな矢先に社会保障省の調査員ジェンキンズがやってきて…。
エリック役の今江は、息をもつかせぬセリフ回しと軽快な動きで、次々に嘘を重ねていく無責任なキャラクターを見事に演じています。彼をサポートする松本幸大が演じるノーマン・バセットは、そのおおらかさから周囲の騒動を楽しんでいる様子もあり、観客からの笑いを誘います。これに加え、清水順二が扮するミスター・ジェンキンズなど、一癖も二癖もあるキャラクターたちの対立が、物語にスリルとユーモアを加えています。
演出とキャストへの期待
林明寛の繊細かつ大胆な演出により、舞台を観る者を一瞬たりとも目が離せない魅力的な作品に仕上がっています。彼は「観客自身もこの作品に乗って一緒に楽しんでほしい」と語り、観客とともに作り上げる舞台を目指しています。これに応えるように、キャスト陣もそれぞれの役に魂を込め、コミカルなやりとりを見せています。
公演には、エリックの妻リンダ役の古畑奈和や、カウンセラードクター役の佐藤匠など、個性豊かな俳優陣が揃っており、全員が力を合わせてこの舞台を盛り上げています。それぞれが持つ個性が交錯することで、舞台に新たな笑いを生み出し、観客を魅了する瞬間が生まれています。
公演情報
『キャッシュ・オン・デリバリー』の東京公演は2月6日から9日まで行われた後、愛知・大阪でも上演される予定です。この機会にぜひ、エリックとノーマンの嘘にまみれたドタバタ劇を目撃し、笑いの渦に飲み込まれてみてはいかがでしょうか。チケットはすでに販売中で、詳細は公式サイトでご確認ください。日本中に届けたいこの名作コメディの醍醐味を、劇場でぜひ目の当たりにしてください!