企業のエネルギー戦略を見据えたカンファレンスの開催
2025年8月26日、東京都千代田区に位置するグロービス経営大学院で、Booost株式会社が主催する「不透明なエネルギー情勢を乗り越える、電力・再エネポートフォリオ戦略とは」カンファレンスが開催されました。このカンファレンスでは、エネルギー調達戦略に焦点を当て、企業が直面する課題や今後の展望について話し合われました。
カンファレンスの概要
当日は、ソフトバンク株式会社の中野明彦氏と、KPMG FASの鵜飼成典氏をゲストスピーカーとして招待し、Booostの代表取締役、青井宏憲氏とのパネルセッションが行われました。セッションでは、エネルギー市場の不透明性がもたらすリスクや、コストとは異なる観点からの戦略的なエネルギー調達の必要性について議論されました。また、再生可能エネルギーの未来に対する見解や、その実現に向けた業務上の具体的なアプローチも紹介されました。
特に強調されたのは、企業にとっての電力調達が単なる「コスト」に留まるのではなく、経営全体のレジリエンスを高めるための重要な「投資」であるという点です。これにより、参加者はエネルギー政策やその影響についての理解を深め、短期及び中長期での電力・再エネポートフォリオの構築が不可欠であることを認識しました。
講演内容と新サービスの発表
続いて、Booostのマーケットプレイス事業部マネジャーの藤原淳人氏が登壇し、未来の再エネ・電力市場における動向を示しました。藤原氏は、企業が実務で再エネを活用するためのポートフォリオ戦略の構築ステップを明らかにし、価格変動に対する対応策や持続可能なビジネスモデルの提案とともに、新サービス「booost Transition Driver」の発表も行いました。
この新サービスは、企業が再エネの利用を増進させつつ価格変動への備えを整えるためのものです。風力や太陽光など、さまざまな再生可能エネルギー源を組み合わせた電力調達のアプローチが提案されています。
ネットワーキングの場としての懇親会
カンファレンス終了後は、参加者同士が意見交換できる懇親会が行われ、登壇者を交えてさらなる議論が展開されました。この機会を通じて、各企業の関係者が交流し、エネルギーに関する課題の解決策を発見する場となりました。
参加者からは「難解なエネルギー政策について、需要家視点での解説があり分かりやすかった」という声や、「再エネ・電力調達ポートフォリオを意識することの重要性を再認識した」といった反応が寄せられました。
Booost株式会社について
Booostは、国際開示基準に基づいたサステナビリティ関連の情報を効率的に管理・監視するためのプラットフォーム「booost Sustainability」を提供しています。大手企業においても高いシェアを獲得しており、多くの企業に利用されています。企業価値向上を目指すサステナビリティコンサルティングサービスにも力を入れています。これからも、企業のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)の実現に向けて貢献していくことでしょう。