藤三が「sinops-CLOUD」を導入、店舗運営の効率化とロス削減を実現

藤三が「sinops-CLOUD」を導入し、業務効率化を進める

広島県呉市に拠点を置くスーパーマーケット「藤三」は、全25店舗に「sinops-CLOUD」という需要予測型の自動発注サービスを導入しました。これにより、店舗運営の効率化と食品ロスの削減を目指しています。

スーパーマーケット藤三の概要

藤三は地域に根ざしたスーパーマーケットとして知られ、主に食品スーパー「藤三」とディスカウントスーパー「ビッグハウス」の2つの業態で運営されています。長年にわたり、ローコストの運営や地元食材を活かした多彩な惣菜を提供し、地域住民に愛されてきました。しかし、発注業務において、いくつかの課題が存在しました。

発注業務の課題

藤三の発注作業は、日配部門では主に経験に基づく手動で行われ、グロサリー部門では基幹システムによる発注点管理方式が取られていました。このため、担当者ごとの属人化や急な需要変動に柔軟に対応することが困難でした。その結果、賞味期限の短い商品やパンのロスが増加しており、発注作業には1店舗あたり月に約100時間が費やされていました。

「sinops-CLOUD」の導入理由

これらの課題を解消するため、藤三は「sinops-CLOUD」の導入を検討しました。このサービスは、1カテゴリ・1機能・1店舗から導入できる柔軟性があります。初期投資を抑えられるだけでなく、ロス削減や業務の効率化について高い効果が期待できるため、2024年11月に採用が決定しました。実証実験を経て、2025年10月に全店舗での本格稼働が完了しました。

導入されたサービスと効果

藤三が「sinops-CLOUD」を導入したのは、日配品や惣菜、パン、精肉、冷凍食品、日用雑貨など17カテゴリです。導入の結果、発注業務の効率化により、実際には約124時間の作業時間を削減することができました。これは当初の目標を大きく上回る成果です。

また、食品ロスの削減にも寄与し、パンカテゴリでは売上が3%増加したほか、日配カテゴリでも1%の売上増が記録されています。これにより、売上向上とロス率の低減が両立しています。スタッフからは、「発注勧告の精度が高い」といった好評の声も寄せられています。

今後の展開

藤三は今後も「sinops-CLOUD」を活用し、さらなる食品ロスの削減と在庫の最適化を進めていく方針です。この取り組みによって、店舗のオペレーションを持続的に効率化し、地域のお客様へのサービス向上を図ると共に、企業価値の向上を目指します。

これからも藤三がどのように進化し、地域のニーズに応えていくのか、注目が集まります。